2010 0512〜0704


「なに拗ねてんだよ、悠里。」

「拗ねてない。」

「じゃあこっち向けって。」

「こっち向くのが好きなの。」

「いや、意味わかんねぇから。」

「わかんなくてもいいわ。」

「悠里を無視してねこにゃんと話してたの、そんな嫌だった?」

「べっ、べつにそういうわけじゃ!」

「お、やっとこっち向いた。」

「っ!!」

「おっと、逃がさないぜ?」

「はっ離してよ一くん!」

「嫌だね。こっちのが抱き締めやすい。」

「ちょっ!」

「ハハッ、悠里顔真っ赤。」

「〜〜っ!き、きらい!」

「ふーん、誰を?」

「…は、一くんなんかきらい!」

「……」

「………っ」

「ククッ、そんな泣きそうな顔して言われてもなぁ。」

「だ…って…」

「悠里、」

「な、なに、」

「悠里が俺が嫌いでも、」

(ちゅっ)

「んっ、」

「俺は悠里が大好きだ。」

「は…はじめ、くん」

「悠里は?」

「え?」

「悠里は俺のこと本当に嫌い?」

「そっ、そんなのっ、」

「言ってくんねぇとわかんねぇ。」

「わかるでしょ!」

「ちゃんと言えたら、」

「…言えたら?」

「もう一回キス、してやるよ。」

「はっ!はじめくんのいじわる!」





<< | >>.

.
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -