「悟郎くん、お誕生日おめでとう!」


パーンと鳴ったクラッカーと共に迎えてくれた僕のかわいいハニーちゃん。


「わぁ、ありがとう悠里ちゃん!」


ドアを開けていきなりだったからビックリしたけどそんなこと気にならないくらい嬉しかったから両手を伸ばして彼女を抱き締める。


「ふふ、びっくりした?」

「した!もう、本当かわいい悠里ちゃん。ありがとう。」


正直2日前に彼女の誕生日と僕のを一緒に祝ったから、あんまり期待してなかったんだ。

そう言うと、悟郎くんの誕生日と私の誕生日は別よ!と言って僕の腕の中をすり抜けてリビングに入っていく。

そんな悠里ちゃんを追いかけてリビングへ入ると、たくさんのご馳走が机の上に並んでいる。


「これ、悠里ちゃんが作ったの?」

「えぇ、もちろんよ!」


びっくり。
料理音痴はあの頃より全然成長したけどまさかここまでできるようになってたなんて。


「あっ、信じてないわね!」


なにも言わない僕をみて疑っていると思ったんだろうか。そうじゃないと言おうとしたら悠里ちゃんは少し俯いた。


「実はね、ちょっと山田さんに手伝ってもらったの。」

「そうなの?」

「うん。本当は全部自分で作りたかったんだけど、やっぱり悟郎くんが喜んでくれる方がいいかなって…。」


私の力不足でごめんね、と言いながら後ろに手を回す。悠里ちゃん言った言葉より今後ろに回した手が気になってその手をとる。


「あっ、悟郎くん?」

「この手どうしたの?」


悠里ちゃんの指にはたくさんの絆創膏。この前会ったときは貼ってなかったのに。


「えっと、山田さんと一緒に作ったんだけど、何回か失敗しちゃって…。」


そう言って苦笑いする彼女はすごいかわいくて、すごい愛しくて。あぁなんでこんなにも僕の心を掴むのがうまいんだろう。


「もう!悠里ちゃん大好き!」

「きゃっ!」


愛しさとか嬉しさとかいろいろ込み上げてきてぎゅうぎゅう悠里ちゃんを抱き締める。

こんな素敵な人に出会えたんだからやっぱり誕生日って大切な日だとおもう。


「悠里ちゃん、僕生まれてきて、貴女に会えてよかったよ。」

「うん、生まれてきてくれてありがとう悟郎くん。」











#ゴロちゃんHappy Birthday!
ま、まにあった><





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