※真田が好きな幸村と柳が好きな真田。










「真田のことは好きだ」

「?」


超絶男前な真面目顔で言うと、真田はまったく意味がわからないという顔をした。


「《真田のことは》とはどういう意味だ?」

「そのままの意味だけど?」


俺は真田が好き。真田は柳が好き。


「よくさ、『お前の好きなものは俺も好きだ!俺はお前の全てが好きだから!』みたいな色恋話、あるよね」


真田はあんまりわかっていないっぽいけど話を進める。


「俺、そういうの全く理解出来ない」

「!」


真田は驚いたような顔をした。


「俺は真田が好きだけど、柳は嫌いだ。真田の愛は俺だけのものじゃなきゃ嫌なんだよ」

「幸村のことも俺は好きだぞ」


ならばお前自身も嫌いになるのか、とか言う真田。

違うよ真田。


「俺は俺以外に真田の愛が行くのは嫌なだけだよ」

「…」

「独り占めしたいよ真田」

「しかし俺は…」

「真田の浮気者」

「は?」

「俺みたいに一途に生きろよ」


真田以外に愛を注いだりしない、テニスもいらない、ガーデニングだってやめてやる。

俺は真田が好きなんだから、ね。










only love
人類俺ら以外滅亡所望す!




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