第四話
ピンポーンッ
はぁい!!
ガチャリ
―――久しぶりやなぁ、
元気にしとった?
―――ほんまに、元気やったで!!
まぁ上がってや!
―――来た。
ついにこの時が来てしまった。
もしも俺の従兄弟が『忍足侑士』なら、
もし、『忍足侑士』なら、どうするのだろうか?
絶望するのか?今更??
俺が『忍足謙也』になった所で、たいして何も変わらないのだ。
むしろ、自分のキャラクターを決めやすくて良いではないか。
どうせ異端な俺が、
今更何を気にすることがある?
何も気にせずに馬鹿をやっていけばいい出はないか。
そうこうしているうちに、母が俺を連れに来た。
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