爆発系主人公を書こうとして失敗したもの



俺は冷静沈着、氷の副会長と言われていて、一人称「私」とかいう、どうにも高校生じゃねえだろ老けてんなてめえ、みたいなしゃべり方する男子高校生だ。
ちなみに俺の通う学園はとんでもねえゲイやらバイやら変態どもの巣食う、女っけのかけらもない、なんだここはムショかこのやろうみたいな場所だ。

そして生徒会は生徒のアイドルであるへいへいへいテンプレらしいっすね、けど普通に考えて男子が化粧するか?髪巻くか?ねえよ!ねえよ!!!この学園常識欠如しすぎてもうポカンどころの騒ぎじゃねえよ!!

へい、ユー、常識もってる?OH!のー、あいどんとはぶじょうしき!ごめん俺英語嫌いだからよくわかんねえけども!外国人どころか学園祭にきた女子はドン引くわ保護者はわが子の頭を心配するわであっはっは大変なんだわ本当に!
まぁね、学園祭はね、ノリとかってね、思って貰えるかも知んねえけどもね、でもね、ちょっとね、親御さんを心配させてどうすんのよっていうね〜。あ、いらん世話っすねサーセン。

ところで本題に入るぜおーいえー、聞いて驚け。上記のようなことをいったわけだが、俺は男と付き合っていた。
いや別に好きでじゃねえから。お前俺様のこと好きなんだろとか言うとんでもねえドヤ顔の寒い俺様会長に勘違いされて、なんかしらんけど付き合うことになったんだわ。その夜はあまりのことに吐きまくった。仕方ないよねー、俺おっぱい大好きな男の子だもんねー。

親衛隊とか言うおねえ集団にも祝福されてたわけで、あ、まったくありがたくないけどもな!むしろどうにかあの俺様男を地に埋めてしまいたい気分だけどな!

まあそれはどうでもいいよ!
その会長が今、季節外れの転校生にあっついキスをかましているころが問題なんだよ。

『キャー!』
『会長様、やめて!!』
『東城様がいるっていうのに。あんなもじゃと!』

…現在食堂内は、阿鼻叫喚の図とかしている。役員は皆何故かもじゃもじゃもじゃ男転校生くんに興味をもち、あいつはあっついちゅーだ。おえっ、目の前で気持ち悪いもん見せてんじゃねえぞコラ。あ?もじゃもじゃしてるからって、そいつは犬とかじゃねえぞ。むしろあれだ、まりもだぞ。まりもっこりでもないただのまるいまりも!もじゃたもじゃお!

「…趣味悪ッ」
ぼそっとつぶやいた言葉は、皆には聴こえなかったらしい。
はぁ、それにしてもこいつ、じゃあ、あれか。転校生と付き合うから、俺とはおさらばですかい?


うそー、うれしーい。


もうなんか両手をあげて万歳三唱?みたいな?はいみなさんごいっしょにーばんさーい!ばんざーい!

「…おいっ、東城!」
「…はい?」

内心喜んでたら、会長に話しかけられた。んだよ、うぜえ顔見せてんじゃねえぞ、コラ。

「俺はこいつが気にいった」
「はぁそうですか」


「…で、俺と別れてくれるんだろうな?」


…あ?


「あんだよその言い方。俺はつきあって差し上げてたんだぞコラ、敬えくそ野郎。あ?つーか、そいつと付き合うわけか?うん、そうなんだー、趣味悪ッ!今すぐ眼科検診いってこいコノヤロー会長って、きたないものが好きなんだなー今度つかえなくなったデッキブラシとかあげようか?抱きしめて眠れば?つーか、何?お前俺がお前のこと好きとか思ってたの?勘違いマジはずかしすぎんだろ。そりゃお前は美形かもしれんけど?おっぱいないだろうが!いや、正確にはあるかもしんねえけど、ちっせえよ!AAAAAAくらいだろ!もんでもでかくなんねえもん揉んでなにが愉しい!つーかそんだけ身長あるだけで萎える。マジ萎える。俺はでるとこでててしまってて、ついでに顔が可愛い女の子が理想なんだよお前なんかお呼びじゃねえっつーの。お前さぁ、俺様キャラはわかるけどさぁ、もうちょっとそのクソナルシストっぷりなんとかしないとまずいんじゃねえの?青年期のナルシストは病的なもんなんだぜ?精神病に近いんだぜ?他人の感情に疎くなるのが特徴だったりする。うわ、まんまじゃねえか。お前もかわいそうに。あ。明日からナル会長ってよんでやろうか?ナルシストで無能な俺様クソ会長の略だけど?あーくそ、腹立ててたら腹減ってきた。それじゃあ、俺お前とそこのもじゃお見たくねえから一般席で食うわ。じゃあな、末永くお幸せに」

「…と、東城…?」

翌日から何故か俺は会長に復縁?をせまられ、役員たちと親衛隊と王道転校生に熱のこもった視線を向けられることとなった。

要するにお前ら全員Mってことだな…気色悪…。

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