04



絵麻ちゃんが来てから数日たった。
一つ、気がついた事。

――私、避けられてる。

みんな絵麻ちゃんばっかで、私はどうでもいいみたい。
変わらないのはお兄ちゃんだけ。
確かに、妹ができたから、つきっきりになるのは分かる。
私たちが来た時もそうだった。

でも、ほんの少しでいいから、少しだけ、私のことも見て。
嫉妬してるのかな、私。

普通に、おはようって言って欲しいだけなんだ。
お帰りって言って欲しいだけなんだよ。

最近のみんなは、それすら言ってくれないんだ。

絵麻ちゃんに構ってて、私がいるのに気づかないみたいに。
リビングに行くのも嫌になって、部屋で過ごす時間が増えた。
食事はなるべく五階でみんなと食べるようにしてるけど。
そうでもしないと、私がみんなから忘れられそうで怖い。
部屋にいても誰も来てくれないし。

私は、みんなの事好きだから。
私とお兄ちゃんだけほかの兄弟と血が繋がってないのは知ってる。
それを知ったときは本当にショックだったけど、やっぱり兄弟に変わりない。

もう二十年も経って、兄弟になれたと思ってたんだけどな。
あ、ホストは抜きでいいけど。
まだなにか違ってたかな。


私、みんなといたいよ…。

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