03



「しません!ってかね、真面目に結婚まで考えてんだ。そろそろいい年だしね。」
「結婚…。」
「そ、椿ももう考えたほうがいいかもよ?」
「さぁー?分かんね。」


なんだか目を合わせられなくて、信号機を見ながら言った。

なんでだろう。
椿の反応が怖かった…なんてね。
まさか、だよ。
結局伝えなかったから、未練がまったくないかって聞かれればそうではないけれど。
でも、もう割り切った、はずなのに。


「あ、信号変わったよ。」


もう過去の話。


椿のことが、好きでした。

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