「しません!ってかね、真面目に結婚まで考えてんだ。そろそろいい年だしね。」「結婚…。」「そ、椿ももう考えたほうがいいかもよ?」「さぁー?分かんね。」なんだか目を合わせられなくて、信号機を見ながら言った。なんでだろう。椿の反応が怖かった…なんてね。まさか、だよ。結局伝えなかったから、未練がまったくないかって聞かれればそうではないけれど。でも、もう割り切った、はずなのに。「あ、信号変わったよ。」もう過去の話。椿のことが、好きでした。 prev next ▼