02



突然の再開に、正直驚いた。

高校生の頃よりも一段と大人びた雰囲気になっていた、燈。
俺の、初恋の人。
小さい頃からずっと一緒にいたから、一緒にいることが当たり前だった。
だからか、ずっと告げられなくて。
彼女が引っ越すと聞いて、衝撃を受けた。
いつまでも隣にいると思ってた俺の当たり前は、燈にとっては違ったんだって。

結局、言えずじまいだった。
らしくもなく、もし断られたら、なんて事ばかり考えてたっけ。


「お前カレシとかいんの〜?」


話題が見つからなくて、冗談半分でそんなことを聞いてみる。


「うん、いるよ。」


あっさりと肯定したその言葉に、俺は予想以上にショックを受けた。

――俺はまだ、彼女が好きなんだ。


「マジで!?どんな人?」


平静を装えているだろうか。


「んーっとね…、椿よりかっこいいよ。」
「えー、そりゃねーだろ!」
「うわ、ナルシ発言。」
「喧嘩とかしてねーの?」

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