やあやあ兄者はどこだ


「どうして…どうして髭切は来ないんだ……」
長谷部「主、申し訳ございません。俺の力が及ばず…」
「長谷部のせいじゃないよ…クソみたいなドロ率なのが悪いんだよ」
にっかり「おっと、随分とメタ発言飛ばしてくるねぇ。でもドロ率なんてものはわからないんだよ。そう、今となってはね。恥ずかしがらずに見せてくれればそれに越したことはないんだけどねぇ」
「うちの本丸はいつも誰々がこっちに来てない?とか言われちゃってもいないよと答えるしかないんだよ。堀川くんの時なんて可哀想で可哀想で見てられなかったわ。今回だって兄者は来てないかって……」
長谷部「主はお優しいですから心を痛めてしまっているのですね」(俺がいればそれで満足ではないのですか?)
にっかり「おや? なんだか心の声が聴こえた気がするけれど気のせいかな?」
長谷部「貴様……黙れ」
にっかり「君のことだ。主には自分一人がいればそれでいいとか思っているんだろう。それくらい手に取るようにわかるさ」
長谷部「何を適当なことを言っている。主、決して俺はそのようなことは…ですが主。貴方にはいつでも俺が付いていますからね」
「髭切かもおおおおおおおおおおおおん!!」
にっかり「これはまずい。主が正気を失ってるね。早く髭切を連れてこなきゃいけないね」
長谷部「……っ」

その頃の膝丸in本丸
膝丸「まだこちらに兄者は来ていなかったのか」
鶯丸「あぁ、大包平もまだ来ていないぞ。今年中には来るらしいのだが」
膝丸「君も誰かを待っていてるんだな。人の身を得るとどうにも一日ですら長く感じて待ちどおしいな」
鶯丸「こたつにでも入って共に大包平が来るのを待とうではないか」
膝丸「俺が待っているのは兄者なのだが……」
鶯丸「ん? 何か言ったか? ほら茶ならここにあるぞ」
膝丸「あっ……はい」
鶯丸「どうした? 遠慮せずに飲むといい。温まるぞ」
膝丸(兄者…早く来てくれ……)

2016-01-03

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