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狙い通りかと聞かれれば、答えはサンカク。シカクやバツじゃないだけ良しとしたいところだ。サンカクは、シカクより良い評価表現だと思ってる。実際のところ規定があるのかどうなのかは知らない。

それはそうと新しい服を購入した。正直今の生活には全くと言っていいほど必要ない。動きやすくて丈夫そうなVネックのTシャツに、適当に買った七分丈のゆるめのパンツ、あと膝丈ブーツ、黒色。自分なりの旅装束のつもりだ。何としてでもアルスらと合流したい。
もうここまで来れば半分以上意地だ。言ってしまえば原作改変上等、とか。そもそもなるべく原作に沿って物事を進めようとする理由が見当たらない。改変を目論むような行動をする理由は自分の中に正当化して置いてある。やりたい欲があるから、と。
俺が居た現実世界にもし何らかの影響が出たとしても、俺が知ったこっちゃない。やりたいようにやる。
しかしこの世界は少しややこしく、小説版とゲーム版が交錯しているようで、やりづらい。(多分)ハードから飛んできたんだから小説の要素なんてなくて当然だろうと思ったがどうにもこうにも、そう易々と事は運ばないらしい。

(ほんとめんどくせえ)

ならば関わらなければ良い話。しかしこちらとしてはやることやってさっさと、もと居た現実世界に戻りたいのだ。旅の中で、何かの拍子で、戻れる確率は酒場で働いてるだけよりも大幅に上がる。そんな事ができそうなイベントは思い出せる限り、無いけれど。

とにかく案ずるより産むが易しって言うから、とりあえず実行。多分次に向かうのはフォロッド城周辺だったはず。青の台座だったっけ?
どうしても連れて行ってくれないと言うなら、待ち伏せしてやるまでだ。










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