抱きあってあなたの耳に触る
赤く染まった形の整った耳を
やわらかくて、甘い匂いがした
産毛が灯りに照らされて輝いている
わたしの耳に息が吹き込まれる
熱い息が塞いで音がしない
必死に気持ちを注ごうとして

鏡にふたりのからだが見える
間抜けな格好で夢中になっている
ひっくり返ったり、丸くなったり
あなたの赤く染まっていく耳を見て、
肩に隠れてそのまま泣いた
気づかないでいいよ
明日なんてものも






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