居酒屋せんべろ3


「おまえね、補導とかされんじゃないよ面倒くせーから」
「あ?保護者ヅラしてんじゃねーよオッサン」
「オッサンじゃねーよオニーサマだろ」

自分でいうのも何だけど、オレはこの辺じゃ結構名の通った不良様である。
ウチの高校じゃ一番だ。
なのに今は7つ年の離れた兄の仕事場に連れてこられて個室で説教を受けている。まじダリー。

「全く誰に似たのかしらねこの子ってば。両親が悲しむぜ」
「テメーに言われたかねーんだよボケ」

このオッサンは昔オレ以上に暴れまわってた。
この界隈じゃ知らねーやつはいねー根っからの不良様だった。
オレはずっとその背中見て育って来たんだ。
なのにこんな丸くなりやがって、説教とかマジうぜー。

「人の古傷を抉るんじゃねーよ…。おまえね、今のご時世不良とか逆にかっこ悪いだろ。恥ずかしいから止めなさいよ」

げんなりした目に、態度に、挙げ句の果てに恥ずかしいとか。
なんだその、自分大人ですみたいな、なんだよ。なんだそれ。
昔のアニキはどこいったんだ。オレになんか構ってもくれなかった、昔の兄貴は。
ほんと、ほんとうぜー。

「お前もあと半年もすりゃ高校卒業すんだから、そろそろ大人になれや、な?」

オレの頭をワシャワシャする。むかつく。むかつく。むかつく。

「アンタみたいな腑抜けになるくらいなら!オレはガキのまんまでイ…ッ!……ッ!」

オッサンの腕を振り払って叫んだら、その腕がオレの頭に勢いよく戻ってきた。
スパーンじゃなかった。ゴッて音した。ゴッて。
力は当時のまんまとか、マジうぜー。

「騒ぐなボケ。ただでさえ店に迷惑かけてんだから」
「……チッ」
「とにかく、もうあんまムチャすんなよ?おふくろ心労で倒れんぞ」
「っせーんだよクソが!」

おふくろとは連絡取ってんのかよクソが!
オレ置いて出てって正月にも帰って来ないくせに!
むかつく!むかつく!むかつく!
もういいこんなオッサン知るか説教なんぞクソ食らえだ!

「あっバカ不用意に出たら…!」
「……………」

街でひと暴れしようと乱暴に扉を開けて、オッサンの叫びを背にオレが目にしたものは。

「ホラちゃんと頬張って下さいよぉー、もっと舌もペロペロしてさぁー。ほらヨダレだらだら垂らしてないでオレのちんぽに絡めてよホラホラホラ」

ごぷっ、けほっ、ジュポジュポレロレロぶほっ、ズボッ

「乳首くにくにイイですか?ちんこで擦られて勃起なんてはしたない乳首ですねぇ」
「オレらの先走りで勃起乳首ヌラヌラっすよー」

くにくにくにくにぐにぃ、むにむにくにくにんふぅっぁふっ

「はいはい手がお留守ですよぉー?ちゃんとシコシコしてくださぁーい?」
「んなヌルい手コキじゃイけませんよぉー」

シコシコくりくりシコシコシコシコはぁ、ふぅぅ

「ははっ相変わらずのガバマンですねぇ。美味しそうに二本もくわえ込んじゃってぇ」
「ぶはっ、ところてんとか!ちんぽ二本もぐもぐ堪んないですか?ほらねぇちんぽ二本で奥こじ開けてますよ分かりますぅー?」

ガツゴチュぶちゅばちゅガツガツズボズボゴチュぶちゅばちゅビュクビュクッ!ドップゥゥゥゥゥゥッ!ドップゥゥゥゥゥゥッ!


オレは静かに扉を閉めた。

「あーあー、なんで廊下でおっぱじめてんだアイツ等」

頭を掻きながら軽く言うアニキ。
待て、なんでそんな冷静なんだアニキ!

「初っぱなからエグいもん見ちゃったな。ご愁傷様」
「なっなん…ッなん…ッ!」
「ん?壁にメニュー貼ってあんだろ七輪の炙り刺し」
「なん…ッ!」
「本来ならオレあそこに居たはずなんだからな?お前のせいでシフト代わって貰ってよー」

なんなんだ。なんなんだここは。なんなんだアニキは。

「そうだ。おまえ迷惑かけたんだから少しは売り上げ貢献してけよ」

一瞬何を言われたのか分からなかった。

「ハァッ?!」
「つってもお前未成年だからなー、出せるとしたらこの辺か?オラ選べ」

そういって投げて寄越した紙には、デザートメニューと書かれていた。

「いやデザートってナメてんのか!それよりなんなんだよさっきの!」
「あれ言ってなかったか?ここ男専門の風俗だぜ?」

聞いてねぇ…!
補導された弟を連れて帰る先が風俗とか聞いたことねぇ…!
いや居酒屋もねぇけど…!

「じ、じゃあテメーも、その、男に身体売ってるってのか…!」
「おー。まぁ慣れればなんて事ねーぞ?」
「なん、なんなんだよテメー!なんでそんな、気持ち悪ぃッ!」

あの格好いいアニキが!
誰よりも強いアニキが!

「…気持ち悪ぃ…ッ!」
「泣くほどか」

なんか目が熱いと思ったらそういう事か。
だってあのアニキがあんな。
オレが今まで必死で追ってたあのデケー背中があんな。
さっきのヤツみてーに男にちんこ突っ込まれてアヘアヘ言うっつーのかよ!

「情けねー…!」

情けなくて悔しくて、涙だって出んだろクソアニキ。

「それはあれか。実の兄がそんな店にいるって知って勃起してる自分がか」
「はっ?……え、あ…ッ!」

むむむ息子ォォォ!どうした息子ォォォ!

「ちっ、ちげぇ!バカ見んなボケェ!」

別にデカくて強くて格好いいアニキがヤローちんこで揺さぶられてアヘアヘヨガってんのなんて想像してねーし!
オレのちんこでヨガって「お前、オレの知らねえ内に立派な男になりやがって…」なんて言って欲しいとか思ってねーし!ねーし!

「スゲェむくむく育ってんな」
「見んなボケェェェェ!」

別にオレの腰使いにアヘアヘんなって「あっバカ激しすぎだっ!お前の男根スゲェんだからッ加減しろよクセになんだろ…ッ!」なんて身悶えてんの想像してねーしィィ!

「まぁ高校生なんてそんなもんだろ。オラさっさとメニュー選べや。ちゃんとオレが気持ちよくしてやっからよ」

そういって再度メニューを投げて寄越すアニキ。

「きっききき気持ちよくとか、キメーんだよボケ!って、やっぱデザートじゃねーかナメてんのか!」

投げて寄越されたのはさっさと同じデザートメニュー。
オレに風俗はまだ早ぇってか!さっき気持ちよくしてやるっつったのは何なんだざけんな!

「うっせーなお前もっかい叫んだら本気でボコんぞ」

言いながらオレの頭をひっぱたくクソアニキ。マジうぜー。
クソッ、アニキに奉仕してもらえっと思っ…いや別にして欲しい訳じゃねーし!

叩かれた頭を整えて、チッと舌打ちをして、仕方なくメニューに目を落とす。

「あ?んだこれ」

キスざんまいって、魚だろ?デザートじゃねーじゃん。
しかも生クリームとか、まんま出す気か?
パイのみ…ん?

「パイの……実?チョコレートの?」

既製品じゃねーか。マジかこの店。

「実じゃなくて、のみ、な。よっしゃやるか」
「あ?」

やるってなにをだクソアニキ。




「ぁ”…ッ止めっ止めろクソアニキ…ッ!」
「あーん?聞こえねーなぁ。さっきまでの威勢はどうしたんだよ不良さんよぉ」
「ふぎぃ…ッ!ひっぱんなヘンタッぁあ”っ」

オレは今7つ年の離れたクソアニキに後ろから羽交い締めにされて、シャツに手を入れられて、ち、乳首を徹底的に弄られている。
何故か?知るか!

「素直になれや、感じんだろ?オッパイ揉まれて乳首コリコリされて引っ張られてよぉ。ツンツンになってんぜ?乳首もちんこも。オラ、なぁ。どっちが変態だろーなぁ?あ?」
「ひぅぅ…ッぁあっ!ざけ、ボケェ!こんな、全然ッぁふっはぁ、感じる訳ね、だろボケ、ぉっぉっひぎぃぃッ!」
「あぁそう。じゃあもっとシてやろーな?優しいオニーチャンがよぉ」

クソアニキがオレの身体を反転させて押し倒して、めくれあがったシャツに頭ツッコんで。

ヂュチュゥゥ”ウ”ッ!

「んぎぃぃぃィィイッ!」

あまりの吸引力に身体が痙攣とかどうなってんだテメー!

「テメー感じすぎだろ。オラどうだ?ヂュッ!ん?ヂュゥゥゥゥッ!オッパイで、ヂュチュッ!女みたいに感じてよ。あぁ?オイ。天下の不良様がこれじゃ、ヂュッ!ヂュゥゥッ!下のモンに、ヂュパッ!ヂュパッ!示しが、ンッ、ヂュゥゥッ!つかねーなぁ?ヂュチュゥゥゥッ!」
「ぉふっぉふっふぎぃッ止めっ、ろっ!クソッがぁっンヒィ!んはっんひっひぎッァアアアアッ!」

吸引力の変わらないただ一つのオッパイ弄りにオレの息子が暴発した。
こんなん、こんなんマジでオレが女みたいだ。
ありえねー。マジありえねー。

女役は、アニキだろーが…!
乳首でアンアン言うのも乳首でイって男泣きするのもアニキだろーが…!

「おぉー、オッパイでイくとか。オニーチャン我慢出来ねーわぁ」
「あ?…はっ?!」

のそりと上半身を起こしたアニキは、なんかスゲェ、別の生きもんみたいな特大ちんこを取り出した。
お、オレよりデカい…だと…!
クソッさっきの「お前の男根スゲェんだから」の下りがボツになっちまったじゃねーか!

「また立ち上がってきたな。アニキのちんぽ見て興奮したか?んとに変態だなぁ?ん?オラ」

特大ちんこでオレの頬をペチペチするアニキ。
どっちが変態だ。そしてなぜむくむくしてるんだオレの息子ォォォ!

「ハッ、バカみてぇに口開けやがって、物欲しそうに見てんじゃねーよ」
「見…ッ、てねぇよ!デカすぎて視界に入ってくんだよ仕舞えやボケェ!」
「まっ、今回はパイのみだからな。お口は自分の指でも咥えとけや」
「はっ?ひぁぁぁぁ…っ?!」

ズリュっぬりゅんっズチュッぬちゅんっヌラヌラくにくに

「あーぁ、オレの先走りでグチュグチュだなお前のオッパイ」

クソアニキは特大ちんこをオレのオッパイにズリュンズリュン塗りつけて、先走りでネトネトになった勃起乳首を先っぽちんこでくにくにして、もう一方のオッパイもモミモミくにくに乳首もグニグニ引っ張って、薬塗るみたいにちんこでくにくにして、先走りで乳首ピリピリして。

「ゃぁんッ!アニキッアニキぃッバカっあほっ止めろってぇェッ!」

バカみてぇに腰振って抵抗してたらアニキの特大ちんこがさらにデカくなって、ホント別の生きもんみたいにビッキビキに脈打って、先走りハンパねぇし、オレの乳首目掛けてズリュズリュピストンしてきて、こ、こ、これじゃオレがさっきの七輪ナントカされてたヤツみてーじゃねーか!

「オレに犯されながら考え事とはずいぶん余裕だなぁオイ」

ズリュズリュピンッピンッコリコリグニィィッヌリュヌリュヌチュッヌチュッビィンッビィンッ

「ぁ”っひぁ…ッ!」

そうだ、オレ、さっきのヤツみてーに、乳首にちんこ塗りつけられてる!オレ!乳首犯されてる!

「んひィィッ!乳首ッオレっ乳首犯され、ひぎぃぃ乳首ッ乳首ッオッパイらめッ!あひっァハぁぁ止めっボケェッぁふっオッパイィィッィィッ乳首ィィッひんっひんっ!ぁふぅぅんッ!」

ズリュッという一擦りでオレの息子はまたしても暴発した。
そしてアニキの特大ちんこも。

「くっ」

ドピュッビュルルッドプッドプッビュクンッドビュルッ!ビュクッ!ビュクッ!ドビュルルルッ!ビュクンッ!

「あぁ…はぁ…ン…オッパイザーメンン…」

オッパイ目掛けて発射される大量の濃厚ザーメンを、オレは指咥えて眺めていた。




「………………」
「なにぶすくれてんだボケ」

結局ずっとアニキにされるがままだった。
あんなん、まるでっていうか、どうしたってオレが女役みたいだ。むかつく。むかつく。むかつく!

「…あれがデザートって事は、メインとかあんのかよ」
「あ?あーそうだな。生中とか、さっき見た七輪とか色々あんぞ」

な、生中ってまさかそういう事か…?!
アニキがオレのちんこ咥えて「中にッ中に出せよッお前の濃厚ザーメンっオレの中いっぱいにッアアアッ!」とか言っちまうのか!

「まぁお前は未成年だからな、その辺は出さねーけど」
「ガッ、ガキ扱いしてんじゃねーよ!オレだって経験くらいあるし!」

もちろん相手は女だけだけど、場数ならこの年にしてはあるはずだ。

「え…マジで?うわぁ…引くわぁ…」
「何でだよ!」

アニキだって当時は…いや、その辺の性生活までは知らねーな…。
ま、まさか…こんな仕事してる位だし、もしかして受けじゃねーとイけないとか…?
あの強くて格好いいアニキが…男のちんこ咥えないとイけないとか…オレのちんこじゃねーとイけないとか…「んはっハァッなぁ入れてくれよ…お前のちんこじゃねーとオレ、イけねーんだよぉ…!頼むからっちんこ、ちんこぉ…ッ!」とか…!

「なんでお前また立ってんだよ」
「ちくしょう見んなボケェ!」

もう散々出したろ息子ォォォ!

「仕方ねーな。もっかい気持ちよくしてやるよ」
「はっ」
「オッパイだけで、な」
「ぁっ、ふぎぃッ!」

コリコリヂュチュゥゥゥゥッ!

「ンはぁぁぁあ”オッパイィィィィ”ィ”…ッ!」



「んじゃ、パイのみ1つで三百円な」
「は?安くね」
「バイトしてない高校生にも優しい店だろ」
「チッ、ガキ扱いしてんじゃねーよ」
「少なくともヤンチャして親に迷惑かけてる内はガキだろ。オラおつり」
「……………」
「ま、反省したらまた来いや」
「……!そっ、そっ!そん時は覚悟しとけよボケェェェ!」


その店がネコ専門の風俗だと判明するのはまだ先の話。

「あれ言ってなかったか?」
「聞いてねぇ…!」

風俗ったら普通客がヤると思うだろうが…!


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