AVスタッフの憂鬱6


*本編とは無関係です。



ロッカーやベンチをセットして更衣室風にした貸しスタジオ。
その現場にはなんとあのミツルさん。
という事は。

またゲイビか…とベンチでひっそりテンションを下げていると、ミツルさんに突然声をかけられた。

「スタッフくん、今日なんの日か知ってる?」
「…トリックオアトリート?」
「あ、先越された」

いたずらっぽく笑ってオレの隣に腰掛けるミツルさん。

「ミツルさんが言うから思い出したんですよ。やな予感がしたんで先制攻撃です」
「ん、じゃあはいこれ」

ちょっと得意げに言ったオレの肩を掴んで引き寄せるミツルさん。

「は、んぅっ」

近づいてきた綺麗な顔にあっと思う間もなく口を塞がれて、長くて熱い舌を入れられて、同時に甘い物を口移しされた。
べっこう飴?

「んっふぅ、んっんっ」

口移ししてもミツルさんの舌はオレの口を埋めたままで、オレはミツルさんにベンチに押し倒されて、でも下手するとべっこう飴を変に飲み込んじゃいそうでろくに抵抗も出来なかった。

「ん、スタッフくん…はぁっエロ」
「んぅっ、は、ふぁ、むっ」

ミツルさんの目はやたらギラついてて、オレの舌を歯を上顎を熱い舌でなぞりまくって、唇も吸ってはんでしゃぶりまくって、べっこう飴を誤飲しそうで唾液も飲めないオレは口からよだれ垂れ流しで、息苦しさから解放して欲しくて必死にミツルさんの腕に縋りついた。

「はっ無くなっちゃったな…残念、ん、ちゅ」
「んぁっはぁっ、はぁっ、んっはぁっふっはぁっ」

やっと解放されたのはべっこう飴が溶けて無くなった後で、その時オレの唇はもう吸われすぎて腫れぼったくなっていた。
その後もちゅっちゅちゅっちゅ、時折ジュルジュルオレの溜まった唾液を貪るように吸い付いてきてもう頭は真っ白だ。
そして股間はもっこりだ。
最低だ。

「はぁ、スタッフくん感じちゃった?」

そして股間をなぞるミツルさん。
最低だ。

「もっ、ひゃめて、くださ、ぁっ」

ピンッとズボン越しにそれを弾かれて変な声が出てしまった。
唇あつくて呂律回らないしもう本当最低だ。
どうせ最低ならこのまま出したいとか思ってる辺りが一番最低だ。

「んー?そうだな。これ以上したらスタッフくんのやらしい身体は我慢出来ずに出しちゃいそうだし」
「ぁっぁっ」

ツツ、と人差し指でなぞられて変な声と一緒によだれまで出た。
どうしようもう本当に。

「出したい?」

望んだ言葉にコクコク頷いたら、ミツルさんは「可愛い」と世にも恐ろしい事をのたまった。

「でも駄目。出すのは撮影で、ね?」
「っぇ…?」

今日はスタッフの仕事で汁男優じゃなかったはずなんだけど。

「今日やってくれるはずだった汁男優が逃げちゃってさ」
「はぁ…汁男優が…え?逃げ?」
「今日の撮影、オレがジムの更衣室で男に性的イタズラしてそれで勃起したチンコくわえてバキュームフェラで泣き喚いて失神するまでザーメン搾り取るって企画なんだけどさ」
「………」
「それ知らなかったらしくて、怖くなって逃げたんだよね」

そりゃ逃げるのも無理ないかもしれない。
だってチンコずっと扱かれてたらモゲそうな位の酷い痛みで本当に失神出来そうだ。
ってかもしかしなくてもこのまま行くとオレが代打か…!

「オオオレ帰ります…!」
「ん?駄目?」
「あああ当たり前です!」
「んーじゃあこれに答えたら離してあげよう」

オレの腕を掴んで立ち上がらせてニヤリと笑うミツルさん。
どうしよう嫌な予感しかしない。

「トリックオアトリート?」
「はっ?」

唇に指を当てて色っぽく言うミツルさん。
一瞬意味が分からなくて間抜けな声を出してしまったけどこの流れはまさか。
まさか。
青くなったオレを見てミツルさんは更に笑みを深くした。

ここは更衣室のセットで、周りにはいつの間にかカメラがあって、いつものあの監督もいて、オレはお菓子なんか持ってなくて。

「はい、イタズラ決定」

ペロリと唇を舐めたミツルさんがオレを後ろから抱きしめた。


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『チンコ気持ちすぎてアヘっちゃうスタッフくんマジ可愛い』

顔も身体も精液だらけで、だらしなく舌とよだれを垂らして虚ろな目でピースするオレ。
を後ろから抱き込んでピースしつつ自分撮りするミツルさん。
そんなオレとミツルさんの上半身を添付したメール。

という壮絶な携帯画面を目の前に突き付けられて、青くなっていいのか赤くなっていいのかよく分からなくなった。

その携帯がパクンと閉じられて、代わりに目前に現れたシゴキさんの顔は口は笑ってても目が笑ってない。
怖い。
なるほどこれは青くなる所らしい。

「なにこれ」

出された声は思ってたより更に低い。
怖い。

「いやあの、今日の撮影で」
「撮影?もうしないんじゃなかったっけ?」
「いやあの、スタッフで行ったんですけど」
「それが何でこうなるのかな?」

シゴキさんが乗り上げて来てベッドがギシリと音を立てた。
怖い。
シゴキさんほんと怖い。


オレが撮影から帰って扱かれまくったチンコの痛みに呻いていたら、シゴキさんからの着信があって。
出てみたらやたら低い声で会おうって言われて。
チンコの痛みがハンパないオレは「いま身体痛いから無理です」ってお断りして。
そしたらドスの利いた声でそっち行くって言われて。
しばらくしたらほんとに来て。
ベッドにうずくまったオレに携帯見せてきて。
それでまぁ今に至る訳だけれど。

「スタッフしてたら我慢出来なくなって突っ込んで貰った?動けなくなるまでするなんてよっぽど気持ち良かったんだな?」

でもまたなし崩し的に男優やらされたって言ったら何か言われそうだし、どうしようかと思ってたら有らぬ誤解が生まれていた。

「ちがっ、違いますよ!なんかあの、ハロウィンで?イタズラ的な?」
「ぁあ?」

自分から進んで、とかシゴキさんには思われたくなくて、とっさに出た言い訳にもならない言い訳はなし崩し的に男優やらされたっていうより幼稚で酷いものだった。
ハロウィンのイタズラであんなんされる奴聞いたことねぇよ。
案の定シゴキさんも怖いままだし。
むしろ口の笑みすら消えたし。
怖いし。
相変わらずパンツに擦れるチンコ痛いし。
なんだ今日はあれか厄日か。

「…イタズラで突っ込ませんのかよ」
「っいやいや!突っ込まれてませんよ!そういう撮影じゃなかったしっ…あ」
「撮影…?」

結局バレたし。
シゴキさんめっちゃ目ぇ細めてるし。
もうやだ厄日だ。

「つまりスタッフくんがオレ以外の男とヤってんのが世に出る訳だ。へぇ」

目元に影を作って如何にもイライラしてます感のシゴキさんにオレは縮こまるしかない。

「ヤってって…あの、突っ込まれてはいませんよ…?」
「どうだか」

あんな顔しといて、って言うシゴキさんの言い分は分からなくもない。
確かにあの写メは酷かった。オレのだろう精液でドロドロだったし。
ってかいつの間に撮ったんだ。全然覚えて無いんだけど。
結局最後は失神だったし…あれ?突っ込まれてないよな?
だってケツは痛くねぇもん。

そんな事を考えてたら、シゴキさんがいきなりパンツを剥ぎ取った。
自分のと、オレのも。

「はぁっ?何してんですか!」
「確かめるんだよ」

そう言ってオレのチンコを掴むシゴキさん。に。

「っあぁあああ…!!」

盛大に叫んでしまった。
だって今ほんと触ると尋常じゃなく痛いから。
モゲるから。

「…スタッフくん…?」
「っぁ、ふっ」

ちょっと泣きそうなオレに怪訝な顔をするシゴキさん。
に、今日の撮影の内容を伝えたら怪訝な顔が段々苛立ちを露わにしていった。
怖い。

「…だからこんなにチンコ赤いんだ?ミツルに好きなように触らせたから?」
「うぅ、さわ、ないでくださ、ひぃっ」
「へぇ…」

不穏な空気でチンコに手を伸ばされて、必死に止めると地を這うような低い声。
これ何かどんどん状況悪化してないか。

「…触んなきゃ平気?」
「っはぃ、擦れなきゃそんな、てぇっ?!」

言った瞬間、乱暴にまんぐり返しにされるオレ。何事。
確かにこれならチンコ擦れないけどこの体制めっちゃキツいぞ。
ってかそもそもなぜまんぐり返し。

「ちょっ、何してんですか?!」
「確かめるって言っただろ?」

そう言ってオレのケツの穴にチンコを擦り付けるシゴキさん。
その先っぽは何でかもうヌルヌルで。
下手したら入っちゃいそうで。
目の前には自分のチンコがブラブラ揺れてて。
その光景に思わず穴を締め付けてしまった。

「ってだから突っ込まれてないって…!」
「突っ込まれてないのにこんなに穴ひくつかせてんだ?」

口だけで笑うシゴキさんには何時もの優しい雰囲気はなくて、やっぱ何か怒ってんだなって思う。

「しかもそんな欲しそうな顔して、とんだ淫乱だな」

泣きたい。
怖いし。痛いし。ケツ穴キュウキュウしてるし。
シゴキさん怒ってるし。
もう泣きたい。

「…ぁっ、て…っ!」

搾り出そうとした声が喉に絡みついて上手く出てこない。
シゴキさんが目を見開いてるから多分オレの目からボロボロ涙が出てる気がするのは気のせいじゃないんだろう。

「そりゃっ、っく、あんだけ突っ込まれたら…っひっ、期待しちゃう、しょぉっ!」
「突っ込まれたのか!」
「っく、シゴキさんにっでしょ…っ!オレっ、シゴキさんだけっ、なのにぃっ」

シゴキさんにしか突っ込まれてないのに。
そもそもオレに突っ込もうと思う猛者はシゴキさんくらいなのに。

「オレっ気持ちくしとっ、て…っ、いんら、とかぁ…っふ、シゴキさ、のせ、じゃんっ!バァカっ!っく、ひっ」

大の大人が何してんだってどっかで思いながら、熱く霞む目と頭と喉で子供みたいに喚いて暴れた。

「っあー!またこのパターンかよ!」

そしたらいきなりシゴキさんが頭をガリガリして、そんで暴れるオレの体をギュウってした。
その時擦れたチンコが痛すぎて声にならない叫びを上げたけど、シゴキさんはそれには気づかなかったらしい。
シゴキさんは抱き締めたオレの耳元でか細くお願いをした。

「ごめん、さっきのもう一回言って」
「っさっ、き?」
「…シゴキさんだけって」
「…シゴキさんだけ」
「今はオフだから?」
「…たくみさん、だけ…んっ」

本名で言い直したら、熱烈なキスが返ってきた。

「はぁっんっちゅっ、スタッフくん…は、スタッフくん…っ!」
「ぁっんっシゴキさぁ、」
「っだから、今はオフ、だろ?」

フッと笑ったシゴキさんに安心して脱力したのも束の間、乳首を抓られて首筋を舐められてケツ穴にチンコヌルヌル擦り付けられて揺さぶられて、擦れるチンコの痛みもあいまってオレはビクビク痙攣した。

「ん、乳首きもち?」
「はぁっ気持ちっ乳首っは、乳首っぁっやぁっんぁっんぁったくみさ、はぁん…っ!」

乳首もヌルヌル亀頭も気持ちぃけど、決定的な何かが足りなくて、ケツの穴がキュンキュンした。
のを亀頭で感じたらしいシゴキさんが、ギラついた目でニヤリと笑う。

「…はっ、淫乱」
「っく、たくみさ、の、せ…っ」
「あぁ、オレのせいだもんな。ちゃんと責任取るから」

そう言ってオレの顔にチュッチュッするシゴキさん。
何か恥ずかしいぞこれ。

「じゃあスタッフくん、このままオレに美味しく食べられるのと、こうしてずっとイタズラされるの、どっちがいい?」

乳首を弾いてヌルヌルチンコをケツ穴にズリズリするシゴキさん。
確かに気持ちいいけど。
乳首とか開発されすぎてミツルさんに搾り取られてなきゃそれだけでイケるけど。

「それじゃ満足出来ないようにしたのは匠さんじゃないですか…」

憮然として言ったら、カラカラと笑って抱きしめられた。


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*おまけのシゴキさん視点



突き上げる度に「たくみさんだけぇ…」と泣いてよがる可愛いスタッフくんはもはや凶器だった。
もっともっとと強請るスタッフくんも相当キた。
出しても出しても強請られて、思わずハメっぱなし八時間が再来する所だった。
いやぁ、あの姿は誰にも見せられないな。

そんな訳でスタッフくんを美味しく頂いたその次の日、監督に連絡して無理やりミツルとの映像を手に入れた。


『ぁっぁっミツルさっ、ミツルさぁんっ!もっとっもっとぉ…っ!』

ミツルに扱かれてビクビクしながら強請るスタッフくん。

…どうお仕置きしてくれようか。


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