微睡は水面深く。 | ナノ
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ふるえる目蓋


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一瞬、面食らった。

いつになく真剣な名前の視線。
こちらからはなにもしていなかったのに、顔は真っ赤。
からだはふるふると震え、目は泳いでいた。

「…どーしたんだよ、なあ、」

名前を呼ぼうとした、その一呼吸。

名前の顔が急に近くに来て、触れた。

「……、な、ん?」

「…、すき、です」

わたしだって、ちゃんと、すきです。

普段は茶化すようにランサーから愛を告げ、
名前はそれに心底照れながらも、わたしも、と返していた。

ランサーから言わないと返ってこなかった告白。
それが、いま、この時。
名前自身から、告げられた。

真剣な名前の告白。
それは嘘じゃないことを何よりも証明していて。

「…、お、おう、…」

そんな名前の、普段と違う言動にランサーも戸惑っていた。

『わかってるって』なんて軽く流せたかもしれなかったのに。

彼女の眼差しから、目が離せなくなっていた。



「…ありがとな」

少し照れ笑いをこぼして、名前の髪の毛にそっと触れる。


「大丈夫だ。俺もちゃんと、好きだぜ、名前」


その手をこちらへ引き寄せて。

お返しに、やさしくて甘い、くちづけを。



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ツイッター診断メーカーより。

『急に緊張した面持ちでキスをされ、
震える声で愛の告白をされて、
見たことのない相手の姿にドキドキするランサーと夢主』




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