子宮口がぶたれて、奥で、精子を蒔かれて、もし…もし…受精してしまったら…。
ふ、と姫子の瞳が虚ろになる。
力が抜ける。
姫子の思考はそこで停止した。


* * * * *


薄暗い男子トイレ。
奥の扉の閉まった個室から、ギ、ギ、と絶えず音が聞こえてくる。
ぬかるんだ水音、すすり泣き。
何が行われているかなど、見るまでもなく察せられる。
それでも幸か不幸か、聞きとめるものは誰もいなかった。


「んっ、んっ、んっ…! んん…ん…ふぅ…ッ、ん……」

「は…はぁ…っ、う、あー……チンコとけそう……。は…、すげ、締まる……」


便座に座った男が、膝に姫子を跨がらせて、その腕に抱いて女を揺する。
蕩けた恥部がペニスをしゃぶり、吸い付くように蠢いている。
手錠のかけられた両腕を男の頭に通し、首に抱きつくようなスタイルで、姫子は自ら腰をくねらせていた。

ギ、ギ、ギ、

便器が軋んだ音を立てている。
姫子は男にしがみつきながら、腰を揺らして、眩むような快感を追った。
頬はすっかり上気して赤く染まり、涙に濡れた瞳はとろりとふやけ、そこに彼女の意思や理性はない。
何もかも投げ出して男のなすがまま。


「婦警さんもあの女たちの仲間入りしちゃったね…、でも、こんな恥ずかしいこと、自分から被害届出せる?」


お尻にチンコ入れられて、初めてなのに持ち良くなってイッちゃって。
レイプされてるのにね。
オマンコもびしょびしょに濡らして、チンコ締め付けてさ、中出しされてイったでしょ。
レイプされたんだよ?


「気持ち良かったなんて、そんな恥ずかしいこと、言える筈ないよね」

「っうぅ…、ふ、ン…、んん…ッ」


男は彼女に顔を寄せ、猿轡のロープを歯で挟み、ずらすように外してやる。
唾液の糸を引いて出されたロープが、首輪のように姫子の首で揺れる。
押し出されるようにこぼれた甘い吐息と赤い小さな舌。
男はそれに自分の舌を押し付け、唇を合わせ、口内をまさぐった。

唾液をかき混ぜて、すすって、舌を絡めて擦りあって、唇に吸い付く。
犯罪者の手管に溺れて夢中になる。


「っは…ぁ…、ひ、はぁっ、あ、あ、あぁ…ッ あん、あぁん…っ」


男の指が、いやらしく精液を垂らすアナルに、グチュリと差し込まれた。
姫子が男の上で激しく跳ねる。
腟内に沈んで子宮をぶってくる刺激と、開発されたばかりの敏感な粘膜の快感と。


「あ…っ、あ…っ、おしり、気持ちいい…っ、あぁ〜…あぁん…っ、気持ちいいの、気持ちいい…っ」

「レイプされたケツマンコ、好きになっちゃったんだ?」

「あっあぁあ…っ、すきぃ、すき、すき……あぁ…っ、ああん、ァん、あー…ッ、いくっ、いくぅッ」


背中を仰け反らせて達した姫子を抱き寄せ、男は3度ほど腰を突き上げ、押し付けた粘膜を叩くように射精した。
男の腕の中でヒクヒクと痙攣しながら、姫子は白い思考の中で、ふと、思う。

(…彼女たちも、こんな風に、気持ち良くなったのかな…)

何も考えられなくなって、流されて。
ただ、ただ、飲み込まれて、溺れて。


「婦警さん、ほら、ケツマンコで気持ちよくなろっか?」

「ん、うん、お尻…お尻する…」


姫子の頭は直ぐに気持ちいいことに塗り替えられた。
一度抜かれたペニスは衰えないで勃起しており、体位を変えてアナルに埋め込まれていく。
姫子は激しく身悶え、あは、と嬌声を上げながら笑った。


「お尻、おしり気持ちいいの…、気持ちいいっ、あ、あ、すき、すき、おしりすき…ッ」


警官服に身を包んでいる己の立場も忘れて、汚して、濡らして、溶け落ちて。
容赦なく押し寄せてくる快感に、姫子は飲み込まれていった。












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