圧迫感も苦しみも痛みもあるのに、勃起した硬いペニスを咥えている。
自分の体が信じられない。
ショックでぶるぶると震える。

内臓が持ち上がって、熱い鉄の棒に串刺しされているようだった。
尻たぶに陰毛があたる感触と、男の肉と骨がぶつかる振動。
姫子の処女地に、根元までずっしりとペニスを挿入した男が、湿った溜め息を吐いた。


「今回のケツマンコ“当たり”じゃん。気持ちいい…婦警さんの体、アナルセックスに向いてるね」


そんなの知らない。聞きたくない。
抜いて、抜いて、抜いて。
動かないで、痛い、苦しい、怖い怖い。

(なんで、こんなこと、なんで…)

姫子は扉に額を押し付けたまま、いや、いや、と何度も首を振る。
肛門や腹が拡げられる圧迫感と、内臓が押し上げられ、楽しげに掻き回される衝撃と。
手をついた扉に爪を立てる。
2つの手首に付けられた手錠がチャリ…と鳴って、…その音が何だか姫子を落ち着かなくさせた。

グチュ、ぐちょっ、ぐちょっ、

男が無遠慮に腰を動かしてくる。
抜け出ていく時の奇妙なざわめき、押し込まれた時のひりつく圧迫感。
未知の感覚に襲われながら、ふと、“何か”を体が拾いかける。

(…いや…知りたくない…、やめて、やめて、イヤ…ッ)

背後の男が腰を揺すって打ち付けてくる度に、姫子が縋りついた扉がギィ、ギィ、と壊れそうな音を軋ませた。
鳥肌がたつような悪寒。
そのはずなのに。


「…っ、うっ、うっ、ん゛…ンンぅ…ッ、んぅっ、んぅ…っ」

「はぁ…はぁ…っ、…あー…、すげぇイイ…腰とまんねぇ」


男は腰を振って股間を打ち付けた。
肌がパチンッと鳴る。
しきりに粘膜を擦って蹂躙されて、姫子の腹の奥で、ゾワゾワと何かが沸き起こる。
気付かぬうちに灯った小さな火が、内側でゆらりと揺れた。

(やだ、やだ、何で…なんで、っ)

小さな火が、少しずつ、少しずつ、大きくなっていく。
その火は紛れもなく快感だった。
姫子の反応が良くなってきたのを察した男が、密着させた股間をぐるりと淫らに回した。


「うぅうん…っ!」

「良いんだろ? イけよ、ほら、ケツマンコ犯されてイっちまえ!」


姫子は必死に首を振った。
逃げ出したいのに抵抗することも出来ないまま、濡らされた直腸を蹂躙される。
擦られているのはお尻の中なのに、膣内が熱くなっていって、子宮が疼くのを止められない。

(あ、あ、あ、だめ、待って…っ、いや、いや、……――あ…)

女の体が息を止めるように強張る。
びく、びく、と前後に揺れる腰。
姫子は膣に触れられることなく、とうとう絶頂を迎えてしまった。
その尻を男の股間が打つ。
パンパンに膨れ上がったペニスは、今か、今かと、先走りを垂らす鈴口がひくついていた。


「っう……!」


直腸に亀頭を擦り付けて男は射精した。
ペニスが脈打ちながら、ドク、ドク、ドク、とザーメンを注ぎ込む。
激しく揺れて軋んでいた扉が、名残のような小さな音を立てた。


「はぁー…気持ちよかった…。あー、やばい、興奮してチンコ萎えねぇ」


ぐったりとする姫子を初めのように便座に座らせ、膝に絡まっていたショーツとストッキングを剥ぎ取る。
白い足を大きく左右に割り開いた。
割れ目は溢れるほど愛液で濡れて、テラテラと光っている。
そのいやらしいぬかるみに、亀頭が押し当てられ、姫子は両腕を突っぱねた。

(やめて…やめて……これ以上、私に触らないで……)


「うーっ!! うぅ〜っ!」

「っは……めちゃくちゃ濡れてるじゃん、うっ、あー……チンコ喰われてく…」


割れ目を広げられ、襞がめくれ、エラの張ったカリが嵌まる。
収縮する膣をその鬼頭が押し進み、太い幹が内壁を広げ、奥へ奥へと沈んでいく。


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