姫子は喉に絡み付く粘液を何度も飲み込み、尿道の精液さえ啜り出す。
少しだけ柔らかくなったものの、男のペニスは萎えることはせず、勃起したまま口内におさまっている。
頭を前後に動かすのを繰り返せば、直ぐにずっしりとした質量で硬さを取り戻した。

(この人のおちんちん凄い…、出したばっかなのに、カチコチに硬くなってる…)

ふーっ、ふーっ、…けほっ、

唾液が糸を引く。
でろり…と唇と亀頭が泡立った唾液で繋がり、重たげに顎から下へと落ちていった。

(早く、早く、これが欲しい…っ)

姫子はエプロンのポケットに忍ばせていたコンドームを取り出し、震える指で破って中身を取り出す。
夫婦の営みのために買ってあったものは、既に使いきっていた。
2人で使っているこれは、配達員との逢瀬のために新しく買ったものだ。
それを夫は知らない。
気付いてもいない。
ローションをたっぷりとまとったコンドームを、手慣れた様子で配達員のペニスへと装着していった。


「奥さん、こっち来て…」

「ん……はぁ…あっ、は、…あ…」


跪いていた姫子を抱き起こした配達員は、そのまま彼女の背中を壁へと押し付けた。
エプロンのその下、スカートの内側へと手を忍ばせる。
汗で湿った内股を撫で擦り、両足の狭間、ショーツは穿いていなかった。
男が配達する時、姫子は下着を身に付けないで迎え入れる。
剥き出しのいやらしい恥部へ、男はグッと指を突き出す。

グヂュ…ッ


「っんんぅ…ッ、ふ、ぁ…はぁぅ…」

「…奥さんは下の口もえっちだね、熱くて、トロトロだ…」

「あ……だって…っ、だって…」

「だって…? どうしたの…?」


割れ目は既に垂れ落ちるほどグッショリと濡れていた。
皮膜は柔らかくとろけ、ねっとりと指に絡み付き、奥までしとどに濡れている。

姫子の“準備”は既に済ませてあった。
スマホで荷物追跡を確認し、集荷場を出たのを見てから、姫子は自分で膣を広げ、ローションを中へ仕込んで待っていた。
直ぐに繋がれるように。
セックスが出来るように。


「は、はやく入れて欲しくて…」

「ははっ、本当にスケベな身体してる。俺、淫乱な奥さん好きだよ…」


ローションの糸を引く割れ目を悪戯に指で広げながら、配達員は詰るような言葉を姫子にぶつけた。
それすら姫子にとって興奮するものでしかなく、ローションと一緒に愛液が垂れてくる。


「あっ、は…早く…、お願いします…おちんちん入れて…っ。おまんこ寂しいの…、硬いおちんちんで慰めて…っ」

「良いぜ淫乱、ぶちこんで犯してやるよ。――…壁に手をついて、そう…、お尻はこっちに向けてね…」


時々ぶつけられる男の乱暴な口調に、姫子は被虐を煽られてゾクゾクと興奮してしまう。
壁に手をついて、自らスカートを捲って尻を出し、姫子は恥ずかしい場所を男へと差し出した。
尻たぶを揉まれながら左右に割り開かれ、スキンを纏った亀頭が宛がわれる。
ぐ、ぐ、と腰が揺すられ、トロトロに濡れたぬかるみに、ゆっくりと沈み込んでいく。

はぁーっ、はぁーっ、

(…あ…っ、おちんちん、は、入ってくる…入ってきちゃう…っ)

姫子の細い腰を両手で掴み、配達員の男は股間を一気に打ち込んだ。
肌と肌がぶつかり合う乾いた音が、パンッ、と狭い玄関に響く。


「っ!! 〜〜…っあ、ひ、あ…っ!」


姫子壁に爪を立てて、突然襲った狂おしいほどのオーガズムに身を震わせた。
目の奥がチカチカと点滅する。
肌が静電気を浴びたように痺れる。
打ち付けられて子宮口を押し上げてきた瞬間、耐え難い快感に姫子はイッてしまったのだ。


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