ツナの友達だと言ったパオラさん。それってどーゆう友達?ガールフレンドの方ですか?ベストフレンド見たいな感じなの?問い詰めて薄情させる事もできるけど天下のボンゴレファミリーのボスが浮気をしてそれが妻にバレたとあっちゃ他のファミリーの笑い話のネタにされちゃうので友達って事にしてあげる。直ぐに私は彼女に微笑んで「主人がお世話になってます。」と頭を下げた。決して勘違いしてごめんなさいとは言わない。だって私、間違ってないし。

「いいえ。私の方こそ一杯御世話になりまして。綱吉さんには色々相談にのってもらったんです」

「あら、そうなんですか。お役に立てました?」

「はい。本当に感謝しています。」

誇らしげな顔をしているツナの足を軽く蹴れば涙目で私を見てきた。何で蹴るんだ?て顔してこっちを見てきたけど冷たい目線を送っといた。奥さんがいる前で浮気相手に感謝してる言われて誇らしげな顔する奴がどこにいるんだ。反省の色を見せなさいよ。

「私、一度貴女にあって見たかったんです。綱吉さんから聞く通りほんとにいい奥さんですね。」

「良い奥さん?私がですか?全然ですよ」

自分を指さしておもいっきり首を横にふった。パオラさんはそんな私を見て優しげに笑うとツナに「こんな素敵な奥さんを泣かせたら刺しますよ」と恐ろしい事を言っていた。さっき私を泣かせましたその人と言いたかったがそれを言ったらきっとパオラさんは自分の所為だと気づいてしまうので喉で止めておいた。

「そうそう綱吉さん。私の恋人を紹介しますね」

少し頬を赤くして照れたパオラさんは走ってくるエリートっぽい青年に手をふる。え、彼氏いるんですか。ツナの顔を見ればほっとしたような寂しそうな複雑な顔をしていた。私達の傍まで来て彼女に紹介された男性はどうやらどこぞの凄い会社に勤めているらしい。相談の内容は彼氏との喧嘩ってとこか、だからって人のに手を出したらいけないよ可愛いからいいけど。私の頭の中って大抵可愛いで許されてるな。お互い「お幸せに」と言って彼女達と別れた後のツナは手を握り直してきたけど凄い手汗でべたべただった。ツナのだからいいけどっとそのまま私もぎゅっと握り直してあげると「ごめん」と苦痛の笑みでまた謝ってきた。

「私もあの子見たいだったらな」

「俺は名前がいいよ」

「私の何処がいいのか不思議だよ」

私があの子みたいにふわふわした可愛らしい女だったらきっとツナとぎくしゃくしなかっただろうしツナが浮気する事もなかったんじゃないかな?って意味をこめて「ね?」とツナを見れば「名前じゃなきゃ俺は此処にいれなかっただろうし多分俺は名前が居なかったら幸せなんてわかんなかったと思う」って微笑んでいた。そんな事をサラッと言えちゃうツナはたらしだと思う。私を買い被り過ぎだよ。たまに舐めてかかってくるけどさ。

「体も冷えたし屋敷に戻ろうか」

携帯で迎えを呼ぶツナの背中になんとなく抱きついてみた。どうやらツナはそれが嬉しかったらしく通話中の相手…リボーンに自慢していた。もしかして迎えってリボーン?え、微妙に気まずいんですけど。だってあいつツナが浮気してたの知ってるしなんか余計な事言いそうで嫌なんだけどおおっ!


((なんか今日のツナ可愛いよ素直で))



←prev next→






「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -