うーん・・・此処かな?
そーだよね。

何処だって?
それはね・・・!!!

「万事屋さん・・・ですか?」

たまたまね!凄くたまたま道端で名刺を拾ったの!
そりゃね、私は地球環境とかそんなのどーでもいいから素通りしようと思ったんだけどさ、
チラ見したら『万事屋』て書いてあって!
これは迷子な私の救世主来た―!!的な感じで喜んで人に訪ねて万事屋さんまで来たんですよね〜・・・
階段登ってよっしゃあ!玄関から入りまーす!て思ったら先客がいた。
何かスナックの2階で経営しているようで・・・
そんでそのスナックの人と家賃がどーたかこーたか揉め会ってるんだよ。
これ、この人の方が困ってるんじゃない?
万事屋やなの?
天然パーマ?あれ地毛?
やっぱあの人お客さんじゃない?
そうだよね!あれだ!
鬼の様な婆からの家賃の取り立てを助けて下さい、それとこの髪の毛ストレートにして下さい的な事を頼みに来たんだね。
うん。うん。
人には色々な悩みがあるんだね。

てか、なんかこの人達の声がでかくて私の質問消えてない?
消えてるよね?
私も混ぜてもらおうかな・・・

「あの・・・すみません。」

「え、あ、はい!」

突然背後をとられたので驚いてしまった。
何て影の薄さだ。

振り向くと眼鏡をかけた黒髪の男の子が居た。
いや、私と同じ年であろう奴がいた。

「どうしましたか?」

「えーと。万事屋さんに御用があったのですが、少々金銭関係のトラブルをお持ちの方がいるようで・・・」

「金銭関係?て!!」

私の後ろを覗くように見た彼は驚いた顔をして私を通り抜けて銀髪天パに蹴りをかましていた。
いやー。ナイスヒット!
でも、あの人お客さんなんじゃ・・・
まぁ、いいや。面白い突っ込み見れたし。

鬼の様なお婆さんは私を見てため息をついた。
何?何かした?私ドンマイな子!?

「せっかくのお客さんなんだから逃すんじゃないよ!」

え―――――・・・
私結構価値あるのね。
ある意味で。お兄ちゃん!なんか此処凄い!!!

お婆さんは優しい目で私の肩をポンポンと叩いて「頼りない奴らだけどやる時はやるやつらだから安心して頼みな。若いのにあんたも苦労してるんだね」と下に降りて行った。
あ、私は家出少女だと思われてます?
リュックとデカイ鞄を肩にぶら下げていたら家出のように見えるよね。
私も家出る時これ、家出じゃね?と思ったもん!

でも違うから!
眼鏡くんは銀髪の人と未だ漫才してるし・・・
どーしたもんか。

「お客さんアルか?」

玄関からヒョッコリ顔を出したチャイナガールに私はキュンキュンです!!
可愛い!!!!可愛いよ!!!

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(てか、この2人邪魔)







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