糸車/マフラー 上等の墨汁を流したような、黒く長い髪をゆらして、町を歩く彼を見つけた きれいな色の花瓶 大切にすればするほど小さな歪みや欠けが目について気になる 一番になんてならなくていいんだ ずっと僕だけのかわいい人でいてね いいえ今すぐ そんなの恋人になったら当たり前に出来ることだと思ってた 放課後のアイスクリーム 都合のいい時だけ、お互いにお互いを分かったふりしながら 対角線上に据える 二人でいる時、本ばかり読んでいるチェレンさんのことが嫌いだった 反論尽くめの人生だ 一番大切なものがどこへいっちゃったのか分からなくて困る 初恋 恥ずかしげもなく、人目も憚らずに、純粋で、初恋のような こころのなまえ 「(私達は一体何をしているのだろう?)」 病んでゆく天才 つくづくこの世に天才なんていやしない ハーフ、アダルト、チルドレン あの、東京タワーやら雷門やらのある日本の首都に行くんだ 笑ってなんかないよ わけもなく嫌悪感を抱かれている。私が、不二くんに きみは海水魚ではなかった 短くなった髪の毛を落ち着きなく触る癖 ストレイシープの指導者 物理の先生みたい 愛の庭で眠れ 動かすことも支配することも出来ない。その心を私で占めることも |