今日はボンゴレファミリーあげての入署式が行われた。
同盟ファミリーも数少なくないため会場にはいかつい人が沢山。
その中に自分も入るのかと思うと少し怖い。もちろんディーノさん率いるキャバッローネファミリーのようなファミリーも沢山あるけど。
「ん、みあじゃねえか!」
「あ、山本さん。
久しぶりです。」
「みあも、もうそんな年か〜」
「ほんとに早いですよね」
「で、どいつの所に行くんだ?」
「雲雀さんのところに」
「だと思った!
みあは中学の頃から好きだもんな、雲雀のこと」
「ちょ、大きな声でやめて下さいよっ!」
「ははっ、ごめん」
山本さんは知ってる。
鈍そうにみえて鋭かったりする。
「ツナ兄には内緒ですよ」
「わかってるって!任せとけ」
中学の頃はこう言われて「大丈夫なの?」とか思ってたけど山本さんは結構、口が固くて約束を守ってくれてて、なんでも相談できる。
じゃあなと手を振って人混みへと消える山本さんを見送って私は召集場所へと向かった。
★★★★★
「えーと、今日からボンゴレファミリーに入ってくれた方々!!
こんな危険な世界に入ってくれて本当にありがとう!!
そして、本日お越しいただいた同盟ファミリーの皆様ありがとうございます。今日は仕事のことは忘れ楽しんでいって下さい!」
兄が軽く挨拶をして入署式は始まった。とは言え始まる前と変わりはなく皆でワイワイ飲んだり、食べたりするだけ。
ファミリーあげての式だから雲雀さんもいるはずなのにぐるりと見渡してもどこにもいない。まあ群れるの嫌いな人だったしなあ。
少し残念な気がしたけど、せっかく美味しいものが沢山あるんだから食べなきゃね!
「みあ!!」
「ツナ兄!!」
「大丈夫?誰かになんかされたりしてない?」
「大丈夫だよ!心配性だな〜」
「当たり前だろ!みあは俺の大事な妹なんだから!
本当は雲雀さんがみあの上司になるのも心配なくらいなのに」
「もお、そんなんだからシスコンって言われるんだよ」
「な、何言ってんだよ!
シスコンなんかじゃないよ!!」
いや、どっからどうみてもシスコンだよ。なんと兄に言えるはずもないから呑み込んだ。
「まあいいや
ねえ、ツナ兄。私って明日からどうしたらいいの?」
「本当なら配属された部署から何かあるはずなんだけど雲雀さんだからなあ…
とりあえず、雲雀さんの部屋に行ってみてくれる?」
「うん」
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