地上深くにあるボンゴレのアジトに沢田綱吉ことボンゴレ10代目に私は呼び出された。
とは言っても沢田綱吉は私の兄。
だから小さい頃から一緒に育ったわけだから『ボス』なんて感じは全くしない。むしろ私の中ではダメなお兄ちゃん。

そんなボスの、兄の部屋のドアをノックする。

「ツナ兄来たよー」

「どうぞ」

「失礼しまーす」

ドアを開ければそこはとても広くて机の上に積まれた書類に兄はうもれながら「ソファーに座ってて」と。
大丈夫かな?とか思ったけど手伝ったら巻き込まれそうだからいっか。

ソファーに座って待っていると兄の部下の人がお茶と茶菓子を持ってきてくれた。茶菓子は私が小さな頃から大好きな饅頭。
お茶を一口含んだところで兄が書類の中からでてきた。

「みあ、迷わなかった?」

「うん、ここには何回も来たことあるしね」

「それじゃあ早速、話を始めるよ」

「う、うん」

「みあも知ってると思うんだけど俺、ボスでしょ?
それでみあは妹でしょ?」

「うん」

「でね、みあにもボンゴレファミリーに入ってもらおうと思うんだ」

やっぱり、その話か

父か母がボンゴレに関わっていたらその子供は高校を卒業したら自動的にボンゴレファミリーに入ることになる。
部署は自動的に決められ、嫌な上司になる人も多くいるらしい。
私はどの部署になるんだろうか。
あの部署がいいな…、なんて思ってもなれるはずないよね。

「それでね普通の人なら部署が勝手に決められちゃうんだけど、みあは俺の妹だし特別に自分で行きたい部署を選ばしてあげようって話になったんだ」

「ほんとに?」

「ほんと、ほんと」

「ぢゃあ雲雀さんのとこ」

「な!俺んとこ来てよ!
みあだったら座ってるだけでいいのに」

「ダメダメ、私がいたらなんもできないんだから!
雲雀さんには学生の頃からお世話になってたから他の守護者の人達よりやりやすいと思うの」

「うーん…お兄ちゃん悲しいな
でもわかった!みあの自由って言ったの俺だしね
一応、雲雀さんには言ってみるけど、無理だと思っていてね。
あの人部下とかあまりつけたがらないから」

「わかってるよ」


★★★★★


「みあー!!」

「あ、ツナ兄!!」

「はあ、はあ、ちょ、っと待ってね」

走って来たのか息があがって肩で息してる。
そんなに急ぐようなのかなと兄をみていると

「いい知らせだよ
雲雀さんがいいってさ」


貴方への一歩目





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