ある日の夜〜ジュードVer.〜




※すごく短いです、すみません。
 ED後のアルジュでジュードの独白みたいなもの。
 アルヴィンの「ある日の夜」のジュードバージョンです。





ある日の夜。

久しぶりにアルヴィンと会って僕の部屋でご飯を一緒に食べつつ近況を報告しあうと

後は自然にベッドへと二人雪崩れ込んだ。

言葉はいらなかった。

ただただお互いがお互いを酷く求めていた。




ふと目が覚めるとまだ夜中で

窓から射し込む満月の優しい光だけが真っ暗なこの部屋を照らしている。

隣を見るとすーすーと寝息をたてながら一見穏やかに眠っているアルヴィンがいて。

最近ふとした時に見せてくれるようになった

彼の僕を見る時の優しい瞳を思い浮かべながら

アルヴィンの名前を小さく呼んでみた。


「アルヴィン」


「んっ…」


一瞬起こしてしまったかと思ったけれど、

彼は寝返りをうっただけでこちらを背にしてまた寝息をたてはじめた。

そんな様子に

顔が見えなくなったほんの少しの寂しさを伴いながらも

起こさなくてすんでよかったと思うとホッと一息ついて再度名前を呼んでみる。

今度は更に小さな声で。


「…アルヴィン」


僕は確かにアルヴィンを愛している、

そんな実感が急速に胸から込み上げてくるのがわかる。

それは炎のように燃えるような熱さではないけれど、

それでも静かに静かに満たされていく自分の心。


僕は信じている。


様々な過去の出来事がお互い心を阻む時は確かにあるけれど。

それでも二人触れ合う度に

それが僕たちの熱に負けて溶けて消えてしまえばいい、

そう願わずにはいられない。


僕は信じる。

僕自身を信じる。


そう思い瞼をそっと閉じた。

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