きみのとなり





※性的表現を含みますので18歳未満の方は閲覧しないでください、すみません。





「ちょ、ちょっと待ってアルヴィン…!」

部屋に帰るなり繋いだ手を離すとぎゅっとジュードの身体をその長くしなやかな腕で抱きしめた。
相変わらずな細さに本当にこいつは男なのかと疑問に思うけれど、以前それを言って怒らせた事があるので思うだけで留めておく。

「部屋に帰ったら離さないって言っただろ?」

優しく抱きしめながらそう言うアルヴィンに

「そ、そんなこと言ってないよ」

とジュードは小さい声ながらも言い返してくる。
その顔は耳まで可哀想になるくらい真っ赤に染まっていた。
でも言葉とは裏腹にその両腕はアルヴィンの背中へと回されている。
そんなジュードはやっぱり可愛くてアルヴィンは抱きしめてる腕の力を少し強くした。

「あれ?そーだったか?
 まぁそんな細かいことは気にしない気にしない」

ちょうどアルヴィンの胸の辺りにある頭を右手でそのまま自分の胸に軽く押し付けながら、左手でドアの鍵を閉めた。
ガチャって音と同時に外の世界から遮断された密室が生まれる。
その途端にビクッと過剰に反応する身体を前にアルヴィンはつい笑ってしまった。

「ははっ、何ビクついてんの、ジュード君」

再びジュードを腕の中に収めると、片手で安心させるように頭を撫でる。
すると余程緊張していたのか、かなり強張ってた身体から少しずつ力が抜けていくのがわかった。 

「なぁ…抱いてもいい?」

そんなこと今になって聞かないで欲しい。

何も言わないジュードの態度をOKと勝手に決めて、入り口から一番近いベッドまで彼の手を引いていく。
手を離しベッドサイドに二人で腰掛けるとアルヴィンは無造作に自分の手袋を外した。
その間中ジュードは軽く俯いて、膝の上にぎゅっと握って置いた手をみつめている。
アルヴィンは素手になった手でジュードの頬に触れて自分のほうを向かせた。
その赤く染まった頬に愛しさを感じながら、唇に軽く触れるキスをする。
何度もそんな啄むようなキスを繰り返しながら、そのキスを段々ディープな物に変えていく。
舌でジュードの唇を舐めるとそれが合図になったかのように軽く唇が開いた。
そこに遠慮なく自分の舌を入れてジュードの舌と絡め合わせる。
ジュードはぎゅっと目をつぶりながら、それでもそのアルヴィンよりもずっと細い両腕をアルヴィンの背中に回してきた。
しばらくジュードの口内を堪能してから一度唇を離してそのままジュードをベッドに横たわらせる。
自分もベッドに上がるとジュードの上に覆いかぶさった。
ジュードの顔を挟むように両手を置くと、もう一度キスをしようと顔を近づけて唇まで後1センチの距離でジュードがアルヴィンの名を呼んだ。

「アルヴィン…アルヴィンは僕のことが好き、なんだよね?」

「何今更言ってんの、そんなの当たり前だろ?…愛してるよ」

互いの息がかかるくらいの距離で囁くように言う。
そんな言葉がスムーズに出てくる自分にアルヴィンは内心少し驚いていた。
愛してるだなんて、そんな重たい台詞誰かに言ったことがあっただろうか。
でもジュードを見てると不思議と自然に愛しいという気持ちで胸がいっぱいになるのだ。

するとジュードが嬉しそうに笑って再び今度はアルヴィンの首に両腕を回しながら今度は自分からキスをした。

「僕もアルヴィンが大好きだよ。
 …きっと一生分の奇跡、使っちゃったよ。アルヴィンに出会えたことで。」

そんな可愛いことを言うジュードにガタが外れそうになる。

「くそっ、何だってんだ今日は。
 ジュード…おまえ俺の日ごろの辛抱を台無しにしたいのか?」

「え?どういうこと?」
心底わからないという表情で自分を見てくるジュードにアルヴィンはたまらない気持ちになる。

「だから、俺はいっつもおまえを死ぬほど抱きたいのをこれでも我慢してるって言ってるんだよ!」

そう言うとアルヴィンは自分のスカーフを外してコートを脱ぎ捨てる。
続いて慣れた手でジュードの服を脱がしにかかった。
上着を脱がせてインナーの裾から右手を差し入れる。
直接素肌に触れるとジュードの心臓がかなり早くドキドキと動いているのがわかった。
左手でジュードの手を掴むと指と指を絡めながら、その心臓の傍にある二つの胸の一つにしゃぶりつく。

「んっ…あっ、アルヴィン…!」

胸を舐めながらもう一方は指でつまんだり撫で繰り回したりすると、簡単にピンとたって存在を主張し始めた。
この俺が男の…ましてやまだガキの域を超えていない相手に欲情する日が来るなんてな。

ピチャピチャと水音が静かな部屋に響いている。
アルヴィンは胸をいじっていた右手を離すと、ウェストを触りながらジュードの下半身に手を移動させていく。

「今日はおまえのせいで俺もちょっと余裕がないんでね。
 もし痛くしちまったらごめん、最初に謝っとくから」

繋がれていた左手を離しジュードの軽く開いている唇に優しくキスを落とすと、
そんな自分勝手な言い分をかけながら彼のパンツを下着ごと降ろして床に落とした。
ジュードの半分立ち上がったそれに指を絡めて軽く梳くと、泣きそうな顔でジュードが俺の名前を読んだ。

「はぁ…ア、ア、アルヴィ…やめ…あっ」

「気持ちいだろ?一回いっとくか?」

先走りの液のおかげですべりが良くなり、巧みなアルヴィンの手によってジュードはどんどん高められていく。

「ふぁっ…アルヴィンもう…駄目我慢できな…」

「我慢なんてしずにいっちまえよ、ほら?」

最後のダメ押しとばかりに亀頭を親指でぎゅっと押すと

「あ…あぁ…!」

そんな高い声をあげてジュードがアルヴィンの手の中に精液を吐き出した。

「はぁ、はぁ…はぁ…ア、アルヴィ…」

名前を呼ぶ口に優しく口付けを贈りながら精液で濡れた指をジュードの後ろの蕾に軽く入れた。
中指をいっぽんいれてみると多少痛みを感じるくらいにぎゅっと指を締め付ける感覚に襲われる。

「最近ここあまり使ってなかったからな…」

そんなアルヴィンが呟くように言った声が聞こえたのか、ジュードは過敏に反応して唯でさえ赤い顔を真っ赤に染めてしまう。

ジュードの弱いところを指が掠める度にジュードからは絶えず甘い喘ぎ声が発せられた。
指が1本から2本、3本と増えた頃にはぐちゅぐちゅと濡れた音が室内に響き渡るようになっていて、
その音が恥ずかしかったのかジュードはアルヴィンに恥ずかしいからもう止めてくれと泣きながら言うようになっていた。
後ろに入れた指をクルリと捻らせてジュードの胸元に口付けを落とす。

「慣らしとかないと後でえらいのはジュードだろ」

そう言いながらもアルヴィンはごくり、と唾を飲み込みこんだ。
ジュードの痴態に目を奪われ、自分の中からどんどん余裕がなくなっていくのがわかる。

「アルヴィン…お願いだからもう…」

「もう?どうしたいか言えよ、言ったらその通りにやってやるから」

こういう時のアルヴィンはいじめっこだとジュードは言うけれど、そんなの全部全部ジュードが可愛すぎるのが悪いんだと思う。
だってほらよく言うだろ?
可愛い子ほどいじめたくなるもんなんだよ。
そんなこと言えばジュードが怒るか拗ねてしまうのがわかっているから言わないけれど。

「ア、アルヴィン……お願いだから…もう入れ、て…我慢できな…っ」

さすがのアルヴィンももう限界だった。
恋人のここまでの痴態を見せ付けられておいて平常心でなんていられるはずがない。
一刻も早くひとつに繋がりたい、その一心でアルヴィンはジュードに埋め込んでいた指を引き抜くと
変わりに取り出した自分の高ぶった一物を一気に押し入れた。

「あ、あぁぁぁ…アル、アルヴィ…!」

「くっ、ジュードもっと緩めろって」

「そ、そんなの出来…たらもうやって…る…!」

萎えてしまったジュードのそれに指を絡めて梳いてやるとそれは力を取り戻し若干後ろにはいっていた力が弱まる。
その瞬間を逃すアルヴィンではない。
ぐっと腰に力を入れてその全部をジュードのなかに埋め込んだ。

「はぁ…はぁ…ジュード、どうして欲しい?」

「っ…あっ、アルヴィンの好き、にして…いいよ」

普段とは全然違う艶やかで貪欲な色香を身に纏ったジュードがアルヴィンを煽る。

「そんなこと言って…知らないからな」

余裕のない声でそう言うと、アルヴィンはまだ若くしなやかな身体を思う存分鳴かせて堪能した。




朝、ちゅんちゅんという鳥の鳴き声と共にジュードは目を覚ました。
目の前にはアルヴィンの大きな胸板がある。
そうか、あのまま疲れ果てて眠っちゃったんだ。
ジュードは顔を少し上にあげてまだ眠っているのであろうアルヴィンの顔を見上げた。

朝起きると大好きな恋人が傍にいて、手を伸ばせばいつだって触れることが出来る。
ただただ、そんな毎日を幸せだと思った。
そんな日がずっと続くことを夢見ながら、ジュードはもう一度目を閉じた。
今度目覚める時にも隣にはアルヴィンが居てくれることを願いながら、また夢の世界へと旅立って行った。


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