ピアス_2

そんな俺の気持ちを知ってか知らずか、柴田はまだ「小野ってば最近ホントにカッコ良くなってきちゃったから、いつ誰かにとられるか気が気じゃない」とか言ってやがる。
俺だって、お前がいつ愛想尽かしちまうか気が気じゃないって。

「…二週間先の週末、あけとけよ」
「あぁ、了解。デートならいつでも受け付けてるからな!」
「外で頭冷やしてこい」

もうすぐ、世の中の幸せな人々が浮き足立つクリスマスもあることだ。
気休めと言ってしまえばそれまでだが、一組のピアスを買おう。

俺の右耳と、お前の左耳にそれぞれつけて
少しでも互いの気持ちが離れないように。









ピアスって痛そうですよね。
片耳ずつとかは非常に好みです。(他の人がやっているのを見るのが)
初の読み切り…?みたいなものでしたっ◎

101201

prevtopnext

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -