放置しがちなサイトに捧ぐ_2


「ミヤコーさん生きてたんだ、ていうか社会人……って俺の2つ上?まじ?え、やば」
早口の独り言が部屋に響く。

ミヤコーさんとの出会いは、確か友達のコメント欄に面白そうな人がいて、そこからリンクを踏んでブログを見たのがはじまりだったか。もう忘れてしまったが、当時プレイしていたゲームが同じで話が盛り上がり、ミヤコーさんにはどのサイトにも載っていないような裏技や効率のいいルートを教えてもらったものだ。高校生の俺は、てっきり相手は自分よりも十何歳も年上の大人だと思って憧れていた……のだが。

「まじかー!」
予想外!と手を額にあてそのままベッドへ勢いよく倒れ込んだ。
とにかく挨拶を、とコメント欄を開く。

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つじん。:
ミヤコーさん、お久しぶりです!
何年ぶりですかね!?
懐かしすぎて思い出が一気に(笑)
ミヤコーさんのブログまた読みたいです!
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ささっと打ち込み、送信。
食べ終わったカレーの皿を片づけるために立ち上がると、携帯の通知音が鳴った。

「なんだ?……って、返信はや!」

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ミヤコー:
おおー!つじん!!
まさか見てくれてるとは思わなかったw
懐かしいなー!
これからぼちぼち書いていきます、ネタ
なくなるかもしれないけどなww
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つじん。:
これから毎日見ますからね!
ひとつ、面白いの頼みますよ(^。^)
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