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「#エロ」のBL小説を読む
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18

「ねえ、さっき気づいたんですけど」
「なんだよ」
場所は大江戸スーパー。嫌がる銀さんを引っ張って買い物に来た。あ、後で着物も買わないと。
「6万円って、スティックパン2ヶ月分じゃないや。20ヶ月分でした」
「あ、そう」
「関心持ってよ」
「持ってる持ってる。すげー持ってる」
「だから5万4千円返してくれる?」
「はあ?返さねえよ」
「返してよ」
「体でいい?」
「バカでしょ」
「お前がな」
言えてる。返す言葉もございません。
とりあえず調味料を買う。ケチャップと、マヨネーズと、醤油と、味噌と、あとなんだろう。
「何食べたいですか?」
「卵焼き」
じゃあ卵だな。
「甘いの?」
「だし巻き」
「作れない」
不満げな顔。そしてかつお節と昆布を入れて一言。
「俺が作る」
作れんのかよ。


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