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17

晴れて、万事屋銀ちゃんの居候となった。旧万事屋金丸とかって、いなくなった後なのかな?ていうかあれって本当の話なのかな。どっちでもいいけど。
時刻は午前11時36分。微妙な時間だ。
「お腹空きませんか」
「なんか作れんの」
「チャーハンなら」
冷蔵庫を開け、中身を確認する。いちご牛乳と、卵と、プリン。野菜庫は、人参と、きゅうりと、ネギ。意外と生活感がある。肉はないが。冷凍庫には、冷凍されたご飯がいくつか入っていた。意外と生活感がある。炊飯器に少し残っていたご飯と、電子レンジで解凍したご飯。それから卵と、ネギと、人参のチャーハンだ。中華鍋はないが、別にフライパンで構わない。テフロン加工のフライパンじゃなくて、普通の金属でできたフライパンだった。
「おいしいですか?」
「普通だな」
「でしょうね」
チャーハンは、うまくいくときはいくけどいかないときは文句を言うほどではない、っていう味になる。言い訳をするのなら、ベーコンと中華あじがあればもうちょっと美味しいチャーハンになると思う。
「調味料、買いましょうよ」
塩コショウ砂糖くらいしかなかった。醤油すらない。生活感がめちゃくちゃだ。
「金あんの」
「5892円なら」
「金持ちじゃん」
「まあね」
模試代も、オープンキャンパスの交通費も、きっともういらない。あ、スタバは行きたい。


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