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「#エロ」のBL小説を読む
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- ナノ -


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「サカタギントキさん、お願いがあります」
「なんだよ、めんどくせえことはナシな」
「大丈夫です。めんどくさくないから」
「言ってみろよ」
「しばらく泊めてください」
「めんどくせえじゃん」
「めんどくさくないです」
「めんどくせえよ」
「家事するんで」
「できんの?」
「人並みに」
何言ってるんだろう私。まるでよくある夢小説みたいだ。でも、ここは居心地がいい。広いし。
「しばらくって、いつまで?」
「新しい同居人が増えるまで」
「増えねーよ」
「増えますよ」
タイムリミットは、神楽ちゃんが現れるまでだ。出来れば、新八が来るまでには立ち去りたいと思っている。それまでは、何が起きるか分からない、それまでは。
「じゃあお前あれだ、」
「なんです」
「6万寄越せよ、スティックパン2ヶ月分」
「いいですよ。家賃月3万ですね。体で払ってもいいですか」
「残念ながらこんなガキンチョに欲情しませーん」
「ふーん。バイトしますね」
「できんの」
「人並みには」


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