×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -


10

身体を売ろうと決めたって、結局のところ売り方も相場もよく知らない。3万くらいか?若いし処女なので、出来れば7万くらいで買って欲しい。ラッキーセブン。
なるべく怪しげな通りを選んで歩いてみているが、声をかければいいのだろうか。それと、この世界の法ってどうなってるのか。補導はされる?いやでも、高校生って概念はないだろうし、そうすると私はただの18歳なので簡単には捕まらないだろう。あ、18って証明するものがないや。童顔ではないが、身長151センチ。ノーメイクの黒髪なので、大人の女性には見られないだろう。どうしようか。最後のスティックパンをかじる。スティックパンって、色気ないな。そもそも私の今の格好はTシャツにジーパン。服だけでも買うべきかもしれない。なんというか、海老で鯛を釣るために?ちょっと違うか。
「そこのお姉ちゃん、」
「はい」
あ、海老も手に入れてないのに鯛が釣れた。こういう時は、自分の顔がある程度役に立つ顔で良かったと思う。




prev next
back