02
 ブラジャーを上にずらして、豊かな胸のふくらみを直に堪能する。時折乳首に指がふれ、その度に、ユウリはまるで泣くような声を出した。

「アッ…あん、…ブチャラティ…ンッ、ちゃんと、触って…」

 ポルポに快楽を与えられなかったユウリの身体は、他者からの愛撫を素直に受け入れ、悦んだ。
 ブチャラティの一挙一動に、ユウリはまるで生娘のようにびくびくと反応する。ブチャラティはそれを、素直に、愛しいと感じる。抱きしめてしまいたいと思う。

「ブチャラティ、あっ、ン」

 途切れ途切れに息を吐きながら、我慢できない、と腕を回してくるユウリに、ブチャラティは口づける。長い舌を使って、じっくりと口内を荒らしていく。唇が離れても、舌と舌は絡めたままの、本能的で、濃厚なキス。
 ブラチャラティの唇は徐々に下っていき、薄い色をした乳首に辿りつく。すでにぴんと上を向いたそれを舌先でツンツンつつく。

「アッアッ…ダメ、それ、良いのぉ…あんっ」

 よがりながらもユウリはブチャラティの股間をまさぐり、手のひらですりすりと扱く。裏筋のあたりをくすぐってやると、ブチャラティは乳首から口を離して小さく呻いた。

「…っ、ふ」
「ブチャラティ、ん、…アン、や…やめないで。気持ちいぃ」

 言われるがまま、ブチャラティは小粒な乳頭を口に含む。ちゅ、ちゅ、と強めに吸ってみたり、舌先でコロコロと転がしてみたりと、その度にユウリは快楽に任せて握ったペニスを強く扱いた。

「…っ、ユウリ…」

 再び押し寄せる射精感に、ブチャラティは顔を顰める。
 それを悟られないように、すでに濡れそぼった膣へと指を進めた。

「あっ!オマンコ、ぁンっ、あ」

 水気のある入り口部分を、割れ目に沿って指で擦ると、面白いくらいにユウリは喘ぐ。撫でるだけにするつもりが、指は勢いあまってつるんと奥まで滑ってしまった。

「ンっ!」そのままちゅぷちゅぷと出し入れを繰り返す。

「あぁん、あ〜ん、いいよぉ…うぅん」
「は…っ」
「あぁ〜ん、ブチャラティ…ん、ブチャラティ」

「もう、欲しいよぉ…」涙まじりに懇願され、ブチャラティは覚悟したようにユウリの脚を持ち上げた。
「…ユウリ」脚を開かせ、そこに腰を割り入れる。「こんな形で、お前を抱きたくはなかった」
―――本当はずっと欲しかった。本当はずっとポルポに嫉妬していた。お前のことが好きだった。

「…え? アッ」

 よく、聞こえなかった。聞き返した瞬間、ユウリの下腹部に強い圧迫感。ブチャラティの若い性は熱く猛り、たっぷりと蜜を溜め込んだ膣内を貫いた。
 まだ、動くことはせず、二人そろって、互いを満たす熱いものを身体で感じる。

「あっ、…ン、ふ」

 繋がったまま動こうとしないブチャラティにじれったくなったのか、ユウリは逃げるように腰を引いて強請る。ペニスの先端だけを咥えこみ、ちゅるちゅると出し入れすると、ブチャラティは目を細めて息を吐いた。

「来て、ブチャラティ…いっぱい動いて」
「そう焦るな」
「無理よ…。ン、ガマン、できない」

 あまり激しくしすぎると、ブチャラティの方がもたない。ゆっくりと腰をグラインドさせ、ユウリの希望通り、何度か奥まで突いてやる。しかし次第に我慢できなくなって、気づけば人形のようにユウリを揺さぶっていた。

「アンっ、アンっ、良い…あ〜ん、ふ、あぁん、オマンコ気持ちいい」
「はっ、ユウリ、…ンっ」

 パンパンと激しく突いた後、動きを止め、ユウリの身体をくるりと裏返す。
 ペニスを挿入したままユウリをうつ伏せにし、腰を掴んでまた律動を開始する。
 先ほどとはまた違ったイイ場所が擦れ、ユウリは快楽に蕩けそうになる。

「あぁ〜ん、ブチャラティ、イクイク、もぉダメ、イクぅん」
「ふ…ッ、俺も、出そうだ…」
「アン、アン、いって!出してぇ、あ〜ん」

 びくびくとつま先までふるわせて、ユウリは達した。ブチャラティは、膣が収縮するのにあわせてペニスを引き抜き、汗ばんだ背中に白濁を吐き出した。
 ぷつぷつと射精している最中に、ユウリはペニスを咥え、中に残った精液を吸い上げていく。

「あッ…やめ、…ッ」

 達したばかりで敏感なペニスはぶるりとふるえて、ブチャラティはあられもない声を上げた。

「ブチャラティ。可愛い」
「そう言われても、複雑だ」

 ふっと笑いながら、少し乱れたユウリの髪を撫でてやる。
「くすぐったいわ」恋人にするような優しい手つき。「また遊んでよね、ブチャラティ」
 ちゅっとふれるだけのキスをしてやると、ブチャラティは一瞬、面食らったように目を丸くして、

「…本当に、人の気も知らないで」

 と、赤面したまま顔を背けた。



了(2/2)
2012.4.9
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