「おまんこって言ってるの可愛いなあ」
「やっ…あ゛ッ…たすけ、て、っ!んーッ!おねが、あ、ぁッ!あ゛ッ!」
「はあーっ、気持ちい、普段お尻でオナってるからかな、柔らかいしどんどん飲み込んでいく、っ!」
「あっそこっゴリゴリしないでッちんぽやめてッ!やだやだやだ、ぁ、ひっ、あ゛あ゛ッ〜〜〜ッ!」

簡単に絶頂を迎え、とっくに解放された足がシーツを思い切り蹴る。逃げたくても、与えられ続けた快感にもう体の力はとっくに入らなくなっていた。
身体は細いくせにちんこはずる剥けて太いし、熱くて硬いのに玩具より柔らかいなんて。
それが変な気分にさせる。いや、違う。気持ち悪いきもいきもい。さいあく。
鳥肌が出て、必死に頭をシーツに擦り付ける。この地獄のような時間が一刻も早く過ぎるのを待つしかない。
耐えようとしているのに嘲笑うみたいに奥を打ち付けられ、たまらず膝が笑ってしまう。

「はぁッ…抜け、よぉ……!っくそっんあッッ」
「ほら、気持ちいいでしょ?あんあん言ってる」

しこりをごりごり抉られ、嫌なのに我慢汁がたらだらと溢れ出る。俺のデカイ喘ぎも止まらないし、よだれも止まらなくて不愉快だ。
気持ちいいと思うのも、玩具たちに対する裏切りに感じた。

「やだっああっあーーっ!いや、ああぁッ!」

汗が吹き出して、ひっきりなしに叫ぶ俺は、額の汗を拭う冷たい手のひらに目を向ける。俺を開放したデカイ男は相変わらず静かな目でこちらを見ている。
あんたはそれでいいのか。なあ、おい。

「ふっ、う、ううっ」

中をズロロっと突き進む感触に背筋が震え、足がシーツまた蹴り上げ、爪先で何度もひっかく。

辛い、痛い、怖い、気持ちいい。

体を突き抜けるような快楽はいつもの優しく柔らかくて俺を丁寧に溶かすものではなく、暴力的なものだった。なのに、頭が痺れて俺を精神的に犯していく。

「っ、そろそろ」
「はあっ…ああ゛ーーーッッやめろっあぁっ!おくっ、奥やめろっ…奥で、気持ちよくなっちゃ、ぅ、うっは、ぁ、アッ!ん、あ゛あ゛ッあ゛ぁ〜〜〜ッッ!」
「っ」

どぴゅ、と中に生温い液体が溢れる感じは不愉快でぞわぞわする。なのに身体がひくひくするのを抑えきれず、俺は頭を振って耐える。なんでこんな思いをしなきゃいけないんだ。ついた溜息は熱い気がした。
側で人が動く気配がする。ぬぷっと中のものが抜かれ、開いたアナルからとろとろと溢れる精液。震えた内腿をなぞって、アナルを弄ぶように淵を触る。ああ、もういいだろ。これで終わりなはず。今すぐ風呂に行きたい。こんなのさっさと掃除したい。そんなことを思う俺にサっと影が落ちる。

「…あんた、何してんの…?」

身体が起こされ、呆然と座り込む俺の目の前で膝を立ててケツを向けるデカい男。差し出された男のケツ穴を見て俺は気が遠くなった。待て待て待て待て。今日何度目かの嫌な予感。
そのケツ穴は使い込まれている…当然だ。あんなに荒々しいでかちん男に掘られてしまえばそうなるだろ。しかも自分のにちょっと似ていて、縦割れしている。

「お礼に前も気持ちよくしてあげるってこと」
「い、いらねぇよ!」
「ほら、遠慮しないで」

してねー!ってかデカい方がやっぱネコなのか!抱かれる方なのか、いやでも確かにこの細っこいのちんこデケェしな…。

「ほら」
「んぅっうううっ!」

もう2回も出して疲れ切った俺の息子を細い方が持って、デカいやつのアナルに押し付ける。ぬめって、きゅっと先に吸い付かれるのがまるでオナホみたい。いやオナホより熱くて吸い付きもいい、何より誘い込むように蠢いている。

「あっ、あんたそれでいいのかよ!」
「何が?」
「だって…だってアンタら、恋人だろ!」
「そうだけど、でも俺もあんたと遊んで見たかったしこっちも遊びたかったみたいだし、ね?」

悪気のない声色で笑いかけてくる男。
本日何度目か、俺は気が遠くなった。このまま気を失えたらどれだけいいか。一瞬の現実逃避も目の前の奴らは待ってくれない。

「あっ、…いれ、ないでっ」
「う、…」

添えられた手に促されアナルの縁にくっつく。やっぱりオナホと違う。男だから少し硬くて張りがある。
なのき、ぐい、と腰を押されるとオナホさながらに入り口があっさり開き、じゅぶっ…と飲み込まれる。
うわあ、なに、これ。

「あっ……あ、ぁひっ、あ〜〜っ!いれないでっ、も、やぁッ…!」
「はあっ」
「どう?俺の恋人のおまんこ最高でしょ?」
「あ、あつ…あっ、まってっ…押さないで、っ、あっあっあんっ!あ、ぁ、あッ!ちんぽっちんぽ、とけひゃ、ぁあ゛!ひいいっあつ、なか、あっつい…ッ!」
「ん、く、ッ」
「とろとろでしょ、とっくに御坂さんので興奮してたからね」
「んぅっ…言わないで、ぁ、腰が動かさないでっだめだから、あっはあっ締め付けたら、だめだめ、ぇ、ッんん〜〜〜ッ!」

男の低く喘ぐ声は自分と全然違うなと他人事のように思う自分がいた。無口な、ネコと判明した男は慣れたようにゆるゆると腰を動かし、ぎゅっと締め付けてくる。もしかすると俺のちんこじゃ物足りないのかもしれない、更に奥に入れようとしている。
処女も童貞も一度に奪われてしまった。自分の中に入るちんこも熱かったが、男の柔らかくぬるつく穴はもっと熱い。まるでマグマのようで、絶望感にぶんぶんと頭を振る。
ああ、やばい。頭が割れそうだ。

「あんっううっうご、かないでって…!言ってる、のにぃ…ッ!あ゛、あっ…も゛っ許しで…ッッ!ちんぽいじめないでッあ、あっ!しこしこしちゃ、やだぁッ〜〜〜〜ッ!」
「しこしこだって、っ、ほんと、かーわいいなあ御坂さん」
「ちんぽだめっだめ、ぁ、いじめ、ないでッ〜〜!」

今度は細い男の方に押さえつけられ、身体はがっちり腰のところを支えられて勝手には動かない。腰を前後に動かす男にひたすらに翻弄されるだけ。どろっどろの蕩けた中が俺のちんぽをきゅうきゅう締め付ける。気持ちよすぎて、頭も蕩ける。泣きたくなった。もう、とっくに泣いてる。

何もかもキャパシティオーバーで、ただ、あ、あ、と泣くしかない。

なのに、突然油断していた俺のアナルに異物が潜り込んできたのだ。指が3本。
ぬるぬる、もう、お願いだから、やめて。警告のような音が頭にガンガンと鳴り響く。シコリをぐいぐい押され、腰が馬鹿みたいに震えて何とか逃げようにも前も後ろも挟まれていてまともに身動きも取れない。指がずる、と抜けぽっかり空いた穴がひくつく。嫌なのに、体は勝手に期待しているみたいな。

「あっいや〜〜ッだめ゛だっでっ、…あ、ぁ、あっ!もう、限界だからぁッ!」
「サンドイッチにしてあげる。ほら、頭が飛ぶほど気持ちいいよ」
「いらないっ、いいっ、あ゛ッんぁあああ゛あ゛っ〜〜〜〜〜もう、無理って、言っでる、のッにぃっ!ひ、ぁ、あ、っひぃいい゛い゛いッッーーーッ!」
「あー…すごい締まり」

指は抜けて、また熱が容赦なく潜り込んでくる。中を擦り上げながら、その太いので俺の弱いところをゴリゴリ突き上げる。前も後ろもひどく熱い。まるで灼熱のようだ。汗が吹き出して力の入らない腕と脚ががくがく震えた。

どちゅっずちゅっじゅぶっずちゅう…っ

「あ゛あっ…んん、あっ、ふといっ、もおむりっ、いっばいだがらぁ゛っ!ぁッ!」

前も後ろも勝手に動く。俺をめちゃくちゃにして、俺を置き去りにして。思考が焼き切れそうだった。気付けば目の前の大柄な身体に縋り付いていた。肌が直に触れ合って擦り合って、そこから更に快感が湧き上がってくる。
汗ばんだ肌にかかる吐息も髪の毛が触れるくすぐったさも、全部全部感じてしまう。もう、何もかもに。頭の中で警鐘が鳴る、自分の中で何もかもが変わってしまう。

「だ、だずげてっ…やだあ゛ぁ〜〜〜ッおまんこおかじぐなっちゃう、ッ!おがしぐなっでるッ!しぬっんぁああ゛ッ!そこッごりごりしない、でぇッあっダメっでッ言っでるのにぃーーーッ!」

シコリを押し上げられ、前は2回もイって敏感なちんこを擦り上げられる。不自然に腹に力が入り、その大きな背中に爪を立てる。

「抜、いてッ…まだっ…また、き、ちゃうッ」

あ、あ、だめだ。来る、せり上がって来る。
嫌だ、こわ、い、しんじゃう。

しんじゃう、おかしくなっちゃう。

「っっっ!…いっちゃ、ぅ…ッひ、あああ゛ーーーーッ!ああ゛あ゛っーーーッッ!」

中に感じる炎に、悲鳴が迸る。前も熱い壁に押さえつけられているようだった。迫り来る快感に俺はがむしゃらに身体を揺らした。前にも後ろにも。そこからさらに快感が広がっていく。ちんこからも少し精液を相手のナカに出してしまい、きゅう、と搾り取るように断続的に締め付けられる。
もう八方塞で。びくびく震えて脱力する俺の背中を、後ろの男は撫でつける。いたわるような手つきに思わず「くぅん」と犬みたいに鳴いてしまう。
余韻がずーっと続いて、まだナカが少しイってる気がする。

「あー…これ次から玩具で満足できるのかなあ」

なんでこんな展開になったんだろう。助けてオナホ、助けてバイブ。俺の女と男。
感じたこともない灼熱に溺れて、俺の意識はブラックアウトした。

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