恋心ってナニ? 



「ってかさ!昨日の人、超カッコ良くなかった!?」

登校したあたしに、瑠乃は駆け寄って来た。

「え〜、そうだったけ?あんまり覚えてないや。」

黄昏時。ホントに顔はよく見えなかった。

「ね〜ね〜。いくつなのかな?名前とか知らないの?」

「知らないよ。」

「また会えるかな!?会いたいな、超会いたい!!」

「近所だしね。」



彼氏どころか初恋らしい初恋も、まだなあたし。

浮かれてる瑠乃の気持ちなんて、全然分からなかった。






それからと言うもの瑠乃は買い物の最中や帰り道、終始キョロキョロしてはあの人を探していた。

しかしあれ以来会う事はなく、あたし達は本格的な受験シーズンを迎えた。

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