沈黙が落ちる…俺の服が白鷺の手によって破かれていた。
それはまだ、良いのだが。
奴の視線が俺の肌に散っている赤い鬱血の後を見つけて、スゥッと冷徹に細まったことで俺は悪寒が止まらなくなった。

奴の視線は冷たいのに、どこか熱を帯びている。
冬樹や上条と一緒だ…雄の目。

「これは何だ?」

声も無感情で怖い。

「…た、ただのセックスの名残だ」

女を匂わせても、白鷺は騙されてくれなかった。
俺は特定の女を作らないことで有名だから余計だ。
問答無用で俺のズボンに手をかける。

「っっよせ!!止めろ!!」

そのまま力任せに引っくり返されて、うつ伏せにさせられズボンがずり下げられる。
ここが埃っぽい剥き出しの地面だということも気にならないぐらい俺は切羽詰っていた。
奴の手を止めようと手を伸ばしても背後から襲われてるから無理だ。

結局、下着と一緒にズボンが下げられ、俺は奴の視界に自分の下肢を晒してしまった。

*****

そして沈黙が辺りを包んだ。そりゃあそうだ野郎の下半身なんて見るもんじゃねぇ。
しかもレイプ後って分かる跡が…そう冬樹の精液が俺の体内には残ってるのだ。
多分、白鷺の視界には、それが見えている。

「…誰だ」

声に僅かに震えている。
予想に反して白鷺は男に犯された俺を嘲笑しなかった。
押し殺すような声で低く零した言葉は殺意が滲んでいる。
ライバルである俺が犯されたことで、自分の格も落とされた気になったのかもしれない。
けど誰って言われて言えるわけがねぇし、組織のNO3に強姦されたなんて言えるわけがない。

「…まぁ言わねぇよな」

奴もそれが分かっている。すると白鷺は次の瞬間、とんでもない行動に出た。
クチュリッと水音が辺りに響く。

「あっぁっ」

奴の長い指が俺のアナルを抉った。

「くそっ絞めつけやがってっ」

そのまま間をおかずに激しく指を出し入れさせる。

グシュヌチュックプッッ

「ああぁっんぅっつぁっ」

淫猥な音と共に出し入れされる白鷺の指が俺の脳髄を焼き切る。
だてに『ゲーム設定』で『淫乱』にされた体じゃない。

俺の体が俺の心を裏切って快楽を拾い、
冬樹の精液が潤滑油の代わりをして驚くほど簡単に俺は白鷺の愛撫を受け入れていた。

「っこの淫乱がっ!誰でも足を開くのかっ!!」

「ちがっぁぁっんぅっ」

罵る声に答えをかえそうにも奴は愛撫の手を強めるから満足な答えが言えない。
そうこうしているうちに奴は指をどんどん増やして、もう俺のアナルは奴の指を四本も
咥えていた。
奴の長い指が弱いところを引っ掻くたびに甘い声を上げてしまう俺を奴が罵りながら愛撫する。何のプレイだ糞ったれ!!

「俺の指を旨そうに咥えてるぞっ黒琥っ!この淫乱っ」

そして奴は張りつめていた俺のペニスも握ってきたから堪らない。

「ああっんぅぁぁっ」

「ははっスゲーなっ後ろだけでこんなに感じたのかよっ」

「言うなぁっ」

屈辱に後ろに視線を投げれば、白鷺は瞳を見開き・・・獰猛に笑って唇を紅い舌で舐めた。
肉食獣のような姿に心臓が騒ぐ。

ヤバイ、今なんか・・・果たして俺の予感は当たって。

白鷺はペニスをいじっていた手を止めると、ズボンをくつろげると、そそり立つペニスを出した。

「つっ」

思わず息を飲むぐらいにデカい。

「淫乱なお前を犯してやる・・・感謝しろよ、黒琥」

熱いものが俺の、そこに当てられると何故か奥がキュウッと疼いた。
馬鹿な、俺は俺自身の体の変化に戸惑う、嘘だ・・・こんなの。

「やぁ」

短く喘ぐ、まるで犯されたがってるみたいな俺の体が俺の心を裏切る。
これは明らかに、冬樹の時と違っていた。

「俺のペニスの形を覚えろ」

耳をピチャリと舐められて低い声で囁かれた。
その次の瞬間、グチュウウウウッッと凄まじい熱を持つ太いペニスが俺のアナルを押し広げて犯してきて、

「ああああああああっっ」

頭が真っ白にまるぐらいの圧倒的な快楽が俺の脳髄を爛れさせた。

グチュグチュヌチュパンッパンッガッパチュッ

そのまま白鷺は奥まで犯してくる、腰骨がガツガツ当たるぐらい激しく、前立腺も巻き込んで、俺の柔い肉が奴のペニスを旨そうに食んでいるのが分かるぐらい激しい。

「あああっんぅぅっああっいいっやあっだめぇぇだぁぁんぅあああぁっっ」

自分で自分が何を言ってるのか分からない、ただスゲー気持ちいい!!
何も考えらんねぇっ冬樹の時と快楽の幅が違うっ!

「はっ黒琥っ!糞っ!なんでこんなっ!」

奴の声が何か言ってるけど意味が理解できない、ただ快楽だけ甘い甘い全身を甘くどろどろに熔かしてゆく。俺が溶けていくっ

「はぁっ、お前の中が俺のペニスの形に変わるぐらい犯してやるからなっ俺に犯される味を覚えろっ」

グチュヌチュプチュヌチュと激しく前立腺を巻き込んで激しく突かれれば、俺には抗うすべなど無い。

「ああぁぁぁっあぁあっ」

気持ちいぃ、可笑しいっ俺の体がっ気持ちいぃ!
それしか考えられなくて俺はひたすら白鷺の突き上げを受け止めた。






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