敵キャラ登場!

敵キャラクター(てき-)とは、主人公に対抗する勢力を持ったすべてのキャラクターである。

身分が格下で簡単に倒せる物。いわゆるザコ(雑魚)。 → 雑魚キャラクター
身分が格上で簡単に倒せない障害となるもの。いわゆるボス。 → ボスキャラクター
ライバルキャラクター → ライバルと分類される。


上条の腕の中で大泣きした俺だが、最後の意地で鳴き声は出さなかった。出したくなかった。

けど何を勘違いしたんだか上条は俺が耐えていると思ったのか優しく俺の髪の毛を撫でて、ずっと「ここにいます、もう誰にも触らせたりしません」とか言ってきて、何か・・・引いた。

仕方が無い、いつも優雅に笑ってるけど、よく言えば平等なウチの参謀がそんなこと言えば俺じゃなくたって、何か裏があるんじゃないかと思う。

そして俺はやっと混乱を落ち着かせて泣き止んで上条をグイッと押しやった。

「もういい」

そんな俺を上条がつぶさに見ている。
そしてフゥッとため息一つ。

「・・・冬樹に抱かれたんですか」

それは感情を押し殺したような、先程の質問と被っていたが俺は素直に頷いた。
上条の体が揺れる、

「あの畜生がっ」

俺は思わずビックリして上条を見た、性格が変わってる?

「上条?」

キッと俺に視線を向ける上条の燃えるような目にゾクリッと体が萎縮する。
上条が「雄」の目をして俺を見ていたから。

「どうやって?」

「え?」

「どうやって抱かれたんですか?」

「えっいや」

なんでそんなこと聞くんだよ。

「言いたくない」

と言えば上条は思いっきり眉間に皺を寄せた、勘弁してくれ。
だが救世主は現れない、俺は悪魔のようなポンッという音を聞いた。


▼キスされる
▼抱かれる
▼犯される


何でだよっ!!!!!
抱かれると犯されるって一緒じゃねぇか!!
なんで18禁選択肢が多いんだよ!!
これしかねぇだろうがっ!!


▼キスされる


上条の整った王子様然とした顔がゆっくりと近付いてくる。

「か、上条」

果たして上条は唇がつくかつかないかのところで止まると艶やかに笑った。

「言いたくなるまで、喘がせてあげましょう」

そしてキスされた、俺は瞳を見開いたまま、上条も瞳を見開いたままで、俺に焼き付けるようにキスをして唇を押し付けてくる。

絶対に開かんっと粘ってたら、脇を撫でられてァッと口を開いた瞬間に舌がクチュリと俺の口内を犯した。

「んっぅっあぁっ」

歯列をなぞられて、舌を吸われて甘噛みされる、上条のキスはとろとろになるぐらい上手かった。

唾液をぺろりと舐め取る上条の紅い舌が淫靡で、上条がキスを止めた時は俺の唇はもう痺れていて、体に力が入らなくなっていた。
受け身というのは快感が酷い。
体をぐずぐずにさせる。

はぁっはぁっと漆黒のソファーに身を横たえて上条を見上げる。
ギラギラとした上条の雄の瞳。
上条がツゥッとその瞳を細めて俺を見ている。

「黒琥、いやらしい雌の顔してますよ」

その指で俺のペニスを布越しに愛撫する。

「私に抱かれたいって言って下さい」

「っぁ」

強く引っ掛かれる、

「私の女になるって」

「やぁっ」

「こんなに快楽に弱くて、どうするんですか?」

「あぁっ」

このドS野郎!!!
最悪だっ!!!


だがそこに救いは現れたっ!!!


幹部だけが入れるこの倉庫の扉をバンバンッと叩く奴が居る、上条が舌打ちして「なんですかっ」と声をかけると。

部下の声で「大変ですっミカエルの野郎が攻めてきてますっ!!!」と返事かした。

「なにっ」

上条が声を上げる、それもそうだ数日前にミカエル側のNO、2とNO、3はボコボコにしたばかりなのに、この時期に。

だが俺には願っても無い、犯されてプライドをズタズタにされるより、男らしく戦っているのが性にあってる。

俺はこの時、初めてライバルに感謝したのだった。

けど蝙蝠がパタパタ飛びながら「やっと話が進みますね〜」と言ってるのに「うるせぇ」と言って、上条がショックを受けていた。

いやお前に言ってねぇから。




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