解説。
物事の内容・背景・影響などをわかりやすいように説明すること。また、その説明。


チュッと俺の頬に冬樹がキスを落とす。
・・・なんか事後の甘い空気を出してるが、俺の心中は最悪だ、それなのに。

何故か俺の体は俺の意思に反して、冬樹を受け入れていて、俺の中の冬樹を締め付けている。
クチュッと音がして、少し冬樹が俺からペニスを抜くと体が震えた。

「ぁっ」

「黒琥、可愛いな」

ぺろりと耳朶を舐められる、最悪だ。
だが、ここで負けられない、もう何か男として大切なモノを奪われた気がするが、それは置いておく、
有りっ丈の殺気を俺に覆い被さっている冬樹にぶつけた。

「冬樹っどけっっブッッ殺すぞっ!!」

「・・・照れてんのか」

「チゲェよ!!さっさと退きやがれっ!」

グイッと押せば冬樹は仕方なく俺から体を離す、俺の中から抜かれる奴のペニスに体が震えるが、そこは耐えた、

そして簡単に身を整えて、俺は冬樹に出て行けと命じた。

「テメェの面は見たくねぇ、おって処分するから謹慎してろっ」

だが冬樹は切なそうに瞳を見開く、

「なんでだよ」

この反応は俺の方が信じられない、

「はぁ!?」

お前、チームのヘッドを強姦しておいて、よくそんなこと言えるなおいっ!

「受け入れてくれたんじゃないのかっ」

珍しく声を荒げる冬樹に俺も我慢の限界だった。

「俺が何でテメェを受け入れなきゃなんねぇんだっ!死にさらせっ!!」

そして丁度、ソファーの側にあった木の丸いテーブルに空いてあった灰皿を奴に向かって投げつけた。
ふわっと灰が冬樹の銀髪にふり、ガッシャンッと灰皿が倉庫の床に落ちた。

シーンと静まりかえる倉庫内で、上の方で飛んでる煩わしい蝙蝠の羽音がしている。

「修羅場ですね〜面白い〜」

いちいち気に触る奴だっ

「消えろっ!!」

叫ぶと、何故か目の前の冬樹の肩がビクリと揺れて俺に背を向け、足早に部屋から出て行った。

あれ?蝙蝠に言った言葉を自分に言われたと勘違いした?・・・でもいい、それだけのことアイツはしたしな。


さて、そして・・・


「蝙蝠、てめぇちょっと此処に来い」


俺はおそらく諸悪の根源であろう物体を呼びつけたのである。


悪魔印の18禁ゲーム『ルシファー(笑』

主人公は月影 黒琥。(ツキカゲ クロコ)
カラーギャング『ルシファー』のヘッド。
艶やかな男前で黒目黒髪。
バリタチなようでいてネコの素質あり。
抱かれると流される(笑
次々と男達を虜にしていく、18禁ゲーム。

ゲームオーバーは主人公の死。
選択肢は分かりやすいようにゲームオーバーはゲームオーバーと記入。
時間が経つと(15秒くらい?)、その時のベスト選択肢が自動で選ばれる初心者に優しいシステムを採用。

主人公は選んだ選択肢の通りに行動する。


俺はその紙を持って震えていた。
哀しいからじゃないっ怒りでっ!余りの怒りでっ打ち震えていたっ!!

「なんだよ18禁ゲーム『ルシファー(笑』って!!
俺のチーム名を(笑)ってなんだよ!!
しかも何っ!?抱かれると流される(笑)って何!
だから冬樹に抱かれた時、感じたんだなっ!

俺は悪くないっ!!
悪魔が裏で俺の体を設定してたんだっ!!
ふざけやがって!!

そんで15秒経つと選択肢が自動で選ばれるって、もはやゲームでも何でもねぇだろうがっ!!
冬樹が来た時に出た選択肢の『殴る』を選択しておいたら良かったっのに!!
15秒経ったから・・・『犯される』が選択されたんだっ!!
いやっそもそも何で俺なんだよっ!!!!」

ここまで叫びきると、目の前の蝙蝠がパタパタ飛びながら三日月形に二ィッと笑った。

「ん?魔界のノリ?」

「何でだよっ!!!」

もはや怒り心頭し過ぎて、俺は息を切らせて蝙蝠に叫んでいた、するとガラッと再び倉庫のドアが開いた。

「黒琥?どうしたんだい叫んで?さっき冬樹が暫らく顔を見せないって言ってたけど何かあったのかい?」

ルシファーのNO.2の上条 春明だ。
上条は王子様みたいな、チームの癒しだ。

俺は叫んだせいで息を切らせて、涙が・・・理不尽なことへの涙がポロッと頬を伝った。

すると上条はギョッと驚いたように俺のところへ来る。

そして俺の・・・乱れた服装を見て真剣な顔つきになった。

しまった・・・あまりにゲーム解説が理不尽すぎて・・・冬樹に抱かれた後の身を完璧に整えることを忘れていた。

髪は乱れてるし、ズボンの前は閉まってない。俺の座っている黒のソファーには精液が所々に散ってるし、涙が出ている尋常でない俺・・・冬樹に抱かれたと分かるだろう。

「冬樹っアイツっ」

そして・・・上条は俺の側に一気に寄ると、座っている俺の体を包むように抱き締めてきた。

ポンッ

だが俺は悪夢のような音を聞いた。
俺の頭上に現れた・・・選択肢。



▼抱き締め返す
▼号泣する
▼押しやる


このっクソゲーがあっっ!!!




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