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そして、お湯の中で、むきだしの俺のモノを黒田が性急に握ってきた。
「!?ふっあぁっ」
いきなりのダイレクトな刺激に、つい身体が反応してしまうっ
パシャッとお湯が揺れて肌に熱がまとわりついてきた。
そのまま俺のモノを、黒田がゆるゆると梳いてきて、
快楽とお風呂の熱で脳髄が焼き切れるような感覚がした。
「あっぁっやぁっだめだぁっ黒田っんぅっ」
じわっと簡単に立ち上がる俺のモノが黒田の手の中で形を変えるのを見て、黒田は凄絶に嗤う。
「…随分、いやらしい体になりましたね。」
「やっ違っ!」
だってこれはっ!!俺のせいじゃないのに!!
オレのを梳く黒田の手を外そうとして、いやだいやだと首を振っても許してくれない、だってオレはっお前とは…家族だと思ってっ!!
昔の想い出がブワッと思い出された。
『坊、お帰りなさい。さぁ勉強を見てあげますよ。』
『げっいらねぇって!!』
『…坊?』
『っち!わかったよ!!』
(あれ?何で俺は黒田と、こんなことをしているんだ?)
「つぅっ」
そう思ったら涙が止まらなくなった。
ぼろぼろと溢れる涙をとめどなく流す俺に、黒田も驚いたようにオレを見つめてくる。
そして少し苦しそうに目を細めると、黒田は屈んでオレの頬を伝う涙をペロッと舐めてきたのだ。
「黒田・・・?」
「何も考えられないぐらい、イロに溺れさせてあげます。」
そこから黒田は、本気を示すように濡れたスーツを脱いで、その男らしい躰を惜しげもなくオレの前に晒した。
お湯の水音が響く。
俺の身体は、これから起こることの予感にふるえた。
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