「ああっんっふぁっあぁっあっそこっ」

黒田の長い指がゆっくりとオレの中を掻き回して、欲情を煽る。
俺は風呂の縁に両手をついて、腰だけ上げて後ろから黒田の愛撫を受けいれていた。
愛撫は巧みで、なかと同時にペニスも梳かれるから、オレの体は堪え切れずに陥落する。

「はっ坊っ、」

黒田の声にも隠し切れない欲望が渦巻いていて、オレはそれにすら煽られて細く息を吐き出す。と、クチュッという水音をたてて指がゆっくり抜かれた。

「んっ」

それに俺は思わず、モノ欲しそうな声を上げて後ろを振り返る。
すると獲物を前にした時のような捕食者の笑みを浮かべて嗤っている黒田と目線があった。

欲情した男の顔をしている黒田に何故か胸が鳴る。

「物欲しそうな声出さないで下さい…今、欲しいものをあげます、からっ」

何回か自分のを梳いて大きくしている黒田のそれは、今まで見た、どんなものより大きくて卑猥だった。息を飲む。

「あぁっ待てっ」

そういっても入り口に黒田の熱いものが当てられると、それがくれる快楽を知っている俺の奥がキュウッキュウッに疼いた。


(俺は知ってる、それがどんなに気持ちいいのか、男の味がどれほど美味いのかを。)


馬鹿な、一瞬にして俺は俺の心に浮かんだ淫猥な考えに愕然とした。

嘘だ・・・身体はゲームに『設定』されたとしても、心はオレのものの筈なのに。
それなのに、そう思ったってことは、まぎれもないオレの『本心』ってことで。
何人も男の味を教え込まれて、これでさらに黒田の味を覚えたら、戻れないような気がした。

「やめろっ黒田っ!!それはぁっ」

と制止するまもなく、灼熱の怒張が後孔を犯してきた。

「あぁっ…ああぁぁぁっっ――!!!」

女のように高い声を上げて、怒張を飲み込まされてゆくのが分かった。

そしてそのまま黒田はオレの奥を容赦なく、突き上げる。

ニチュクチュグチュヌチュッパンッ

「ああああっっ!!あぁっくろだぁっ!あぁんっ!!」

黒田の猛々しい形が体の内側から感じることが出来た、それぐらい黒田のは『男』だった。
それだけじゃなくてオレの中が黒田のを嬉しそうに喰いしめて、淫らな水音を響かせてゆく。

優しくない奪うような交尾だ。
けれどオレの体は歓喜している。
何も考えられないぐらい頭が真っ白になる。

「ああああああっいやぁだぁッ!!あぁっんっ!あぁっ」

力強い腕に腰を掴まれて、ペニスの裏側のしこりの部分を突かれると俺は触れられてもないのに達してしまう。
それに気付いた黒田が笑う声がした。

「ははっトコロテンか?淫乱っ」

そして今度はオレが風呂の縁を掴んでいた両腕を取って、不安定な姿勢でそのまま湯船に体勢を落とした。
ゆっくりと体位が変わる。上から突かれていたものから、下から突き上げるそれへ。

「あぁぁっふぁっやめっ」

パシャンとお湯が揺れる。
黒田は風呂の中へ座り、オレは黒田の膝を支えにして、下から貫かれる体勢になり。
ズブズブと体の奥の奥まで銜え込まされて、イッたばかりの体が冗談じゃなく震えた。

「あぁっこんな体勢っ」

吐息がもれて、みちみちと黒田でいっぱいの体の奥の奥まで犯される。

「本当に『女』にしてあげあましょう。坊。」

そして黒田はオレの耳をピチャリッと舐めあげた。








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