瞬間に水がバシャッと零れて、崩れ落ちる体を白亜に支えられた。
そのまま抱き上げられて・・・横抱きに抱え上げられる。

途端、白亜の整った顔が近付いて口付けられた。

「ふっぁ、んっ、つっ、」

歯列をなぞられ、貪るように犯され、快楽で体が震える。
唾液が流し込まれて、それをつい飲んでしまう、するとそれだけで快楽がグンッと増して。

「あぁ・・はぁっ」

もう何がなんだかわからない・・・
俺はなんだ・・・
俺は・・・・・抱かれたい・・・

それしか頭が回らなかった・・・
常世の顔が遠かった・・・

そして白亜は俺を俺の自室へと運んでいった・・・
時分は昼だから、あまり本家の奴でも起きていない・・・

誰にも会わなかった・・・

あるいは白亜が人払いをしたのかもしれないが・・・

俺の部屋には布団はもう敷いてあって・・・

その上に俺は壊れ物のように降ろされて・・・

うつ伏せに膝をついて、役に立たない白の着物を捲られ、そこを白亜の目の前に曝す格好にさせられた、それだけで・・・

羞恥に体が染まるのに・・・
気持ちが良い・・・

「ふふっ、常世様の此処、ドロドロですよ」

見下ろす白亜の白銀の瞳が欲望に光ってる・・・

クチュッ

長い指で軽く暴かれる、けれどそんなんじゃあ足りない、熱が、熱が俺を焼く・・・
だから俺はその欲望のままに叫んでいた。

「っんっ、、はくあぁ、、犯せ!俺を犯してグチャグチャにしろっ」




ずっと焦がれていた・・・その漆黒の髪に・・・瞳に・・・間近で覗き込めば漆黒の瞳の瞳孔は金色を帯びている、金環食だ。
漆黒の瞳に浮かぶ金の環が妖しい程に美しい。

艶麗な闇を纏った総大将・・・圧倒的な存在感、力、姿、その全て・・・
皆の目を惹き付けるたった一人の・・・主が、今、自分に犯せと云う・・・

「常世様が私にそんなこと言う日が来るなんて思ってなかったですよ」

入れてあげます、と言って・・・
シュルッと白亜は灰の流紋が描かれた着流しと袴を脱ぎ捨てた。

露わになる鍛えられた体・・・
それに咽喉がなる・・・
俺を抱く奴の体・・・

白亜のものが俺のそこへあてがわれて・・・目の前の快楽以外は何も考えられない・・・

グチュリッ

後ろから、殊更ゆっくりと犯されてゆく・・・
圧倒的な熱が自分を犯してゆく快楽に常世は声が出ず、仰け反って喘いだ・・・
深く・・・一番深いところまで後ろから白亜に犯されてゆく・・・

「あっあぁ・・・・・ぁ」

クチュッ・・・チュッ・・・

入っていく・・・・・強い圧迫、と焼き切れそうな快楽・・・自分が支配される感覚に布団を強く握った。

「全部入りましたよ・・・大丈夫、力抜いてください」

けれど耳朶を甘噛みされながら、白亜に咽喉を撫でられて快楽に力が抜ける・・・

奥の奥まで熱が自分の腹の中を犯してるのがわかる・・・
初めての体位に体が震える・・・

「あぁ、・・・・」

だが常世が息を付いた途端に白亜は激しく犯した・・・

グチュッ、ヌチュッ、グチュリッ、

熱が一気に内側を擦る・・・
途端に頭が真っ白になる、与えられた快楽に一瞬声が出なかった、

「あっ!あっ!つっっん!もっとぉ!」

白亜の精液が体内で媚薬として熱を煽る・・・
水音、淫らに交わる音、肉がぶつかる音・・・
体の境界が熱で溶けて曖昧になる・・・

白亜はその中で充足感で艶然と笑った、今、常世様を犯してる・・・

「龍の媚薬はね、精液が一番強いんですよ・・・それこそ相手を虜にするぐらいに・・・」

けれど常世は、喘ぐばかりで、
それが白亜の嗜虐心に火をつけて、グチュッグチュッと奥を掻き回せば、常世は達した。

「・・ぁぁ・・・もっとぉ、犯せ・・・」

けれど常世は満足していない・・・
上目遣いで、後ろから犯されながら体をよじって白亜を見上げた・・・

その圧倒的な艶美な姿・・・

そして達した締め付けに白亜も快楽が耐え難くなる・・・

「つっ、常世様・・・たっぷり中に出してあげます。」

それが何を意味するのか分からないままに、コクコクと常世は頷いて、

白亜はわらった

ピチュッッ

瞬間、熱が注がれる、ドクッという熱が・・・

「あぁあああ!!!んんっっ!!!ふあぁ!!」

その瞬間に全身が快楽に熔けた・・・
龍の最も強い媚薬・・・龍の眷属を造る毒が・・・常世の体に注がれ・・・熱が駆け抜けた・・・

もう欲しくて欲しくて堪らない・・・

体が・・・熔ける・・・

男狂いになる・・・

零れ落ちた白濁が結合部から常世の太股を零れ落ちる・・・

「ふふっ可愛いですよ・・・」

そのまま背に口付けられただけで、体がビクビクッと震えて・・・もっと確かに抱かれたい。
徐々に硬度を持った白亜のものに期待が増す。

「もっとだ、もっと・・・俺を抱きやがれ、ぁ、ん・・・」

こんな時まで常世は常世で・・・上目線で、それが良い、可愛いと思ってしまう。

「龍の精を受けた上で、もう一度抱かれたら・・・私の虜になりますよ、良いんですね?」

もう無理だ、抱かれたい、抱かれたい、ドロドロにこいつに抱かれたい、グチャグチャに抱かれたい。
常世には白亜の言葉も、全身を包む快楽に比べたら、些細なことに聞こえた・・・

「いいっ、俺を抱けっ」

視界の端で白亜がその白銀の瞳を細めて笑った・・・




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