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部屋に戻って、エースはボフッとベットにダイブした。
「あー、お腹一杯だ!」
満開の笑顔。
太陽のように笑うエースがマルコをベットから見上げて、視線が合い、マルコもつられて微笑む。
「あぁ、美味かったよい」
こんな時間が酷く優しい。
マリンフォードで喪われたエースと過ごす、この時間が、酷く、優しく心にひびく。
マルコはそしてエースの隣りのベットに腰掛けると、そのサイドテーブル用意してあった皮の小袋を手に取った。
「じゃ風呂に行くよい、エース」
軽く、口に出したマルコに、ベットの上のエースが身じろぎしたのが分かった。
そして一瞬の間があって、マルコがエースの方へ視線を向けると、
「おぅ」
幾分、頬を紅く染めて。
それでも、こそばゆい様に、
嬉しいという様に、
はにかんで笑うエースがいた。
反則だろい、その顔。
SIDE・A
お腹が一杯で、幸せな気分で部屋に着いた途端に俺はベットにダイブした。
「あー、お腹一杯だ!」
自然と笑いが顔に浮かんで。
マルコをベットから見上げると、マルコも微笑んでくれた。
その優しい笑みになんか気持ちがふわふわ浮つく。
また笑いが浮かんだ。
「あぁ、美味かったよい」
こんな時間が酷く優しい。
初めてマルコと上陸したけど、スムーズにエスコートしてくれるし、さり気無い気遣いが酷く、優しい。
あぁ俺、マルコのこと大好きだなぁ。
流石って想う。
きっとマルコにはずっと敵わないんだ。
マルコはそして俺の隣りのベットに腰掛けると、そのサイドテーブル用意してあった皮の小袋を手に取った。
「じゃ風呂に行くよい、エース」
軽く、口に出したマルコに、意味を理解した俺はドキッとして、慌ててしまった。
俺、マルコと一緒に風呂入るんだ。
胸がふわふわして、浮ついてる。
なんか、顔が熱ィ。
マルコがこっちに視線を向けてくるのに、
俺は「おぅ」っと返事を返した。
マルコの視線が優しくて、何だかこそばゆい。
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