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恋をしていたのかもしれない。
ずっと側にいたアイツに。
恋をしていたのかもしれない。
アイツが側から居なくなることが切なくなるから。
たった三年なんだと気付いたから。
アイツと同じ場所で同じ同級生で同じものを見て、同じ時間を共有する時間は、ないんだと。
家に帰って少し仮眠をとった、目覚ましが鳴って唸りながら起きる。
叩きそうになってハッとする、危ねぇ壊すとこだった・・・
「ふぁ」
欠伸が自然に出てしまう。
正直寝ていたいけど門田と新羅に迷惑かかるから起きないと。
でも今午前1時を回ってる。
寝た奴もいるかと俺は新羅とか門田とかにメールを送った。
星を見に行こうと言ったのは俺だが、午前二時に夜の学校に集合と言い出したのは臨也のバカで。
一瞬、アイツにもメールは送ろうか迷ったけど送らない。
アイツはイベントがあるのに寝てしまう程、バカじゃないから。
そしてメール送って直ぐにメール受信があって、フォルダを開くと臨也だった。
受信メール
××/7/7 1:16
from:ノミ蟲
件名:やぁ
本文:起きてる?行ける?
俺が送らないから寝てると思ったんだろうか、メールで『起きてる』とだけ打ち込んで送信。俺は着ていく服を迷ってアイボリーのVネックTシャツと黒のジーンズというラフな格好に着替えた。
すると着替えたところで、また着信で携帯がベッドの上で震える。
見るとまた臨也からだ。
受信メール
××/7/7 1:25
from:ノミ蟲
件名:Re:Re:やぁ
本文:じゃあ一緒に学校まで行こう。
家の前で待ってる。
はぁ?
そう思って二階の俺の部屋からカーテンを開けて俺ん家の玄関へ視線を向けると。
外灯の光に照らされ、夜の歩道に携帯片手に立っている臨也が見えた。
なにしてんだ、アイツ。
意図が読めなくて眉を寄せると、俺に気付いたのかヒラヒラと手を振ってきた。
それにカーテンを思わずシャッと閉める。
ため息を零して、髪をぐしゃっとかきあげ、俺は臨也の待つ玄関へ向かった。
でも少し胸がトクッと動いた。
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