いつものお昼のことだ。
昼食を食べ終わって屋上で色々話していて、丁度話題が切れた時、
シズちゃんが立ち上がって言った。

「今夜、星を見に行こう」

たしかに今日は空がやけに蒼く綺麗な日だった。

「たまには静雄も良いこと言うね」

新羅が笑う、俺も笑ってしまった、今日が七夕だからだろうか。
案外、ロマンチストだ。

「俺も行っていいのかな?シズちゃん?」

からかいを含めて言ったら、シズちゃんはぶっきら棒に「仕方ねぇ」と言う。
変な顔、子供じゃないんだから。
くっくっと笑うと睨まれて、でも気分は良かった。

午前二時に来神高校の校門前に集合。

あとでドタチンも誘おうねーと言うとシズちゃんも新羅も異論は無いみたいで、俺はやけに楽しみにしている自分を自覚していた。
シズちゃんと、星を見に行く、今夜。




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