休日の今日やって来たここは人のあまり来ない場所。人混みの苦手な私は何かあればここ最近ここに来ていた。


「んー!きっもちー!」


ぐーっと伸びと欠伸をする。


「ククク」

「ぅわ!」

「でっけぇ欠伸だな」

「///居てたんですか?」

「あぁ、てか、別に気配消してなかったぜ?」


恥ずかしいなぁ。そういえばここ最近はシカマルによく出会う。出会う場所は毎回違うから不思議だ。波長というか行動傾向が似ているのだろうか。


「シカマルはここでなにしてたんですか?」

「別に、、、そうだな、ぼーっとしてた」

「?」

「、休憩」


なるほど。何故ややこしい言い回しをするのだろうか?
ということは、私は休憩中の彼を邪魔していたということになる。それは申し訳ない。


「そうだったんですね。お邪魔しました」

「なまえ」


去ろうとしたその瞬間。シカマルに呼ばれる私の名前。


「はい?」

「ここな、俺の特等席なんだ」

「えっと、はい、」

「ここが一番ゆっくり雲を見れる」

「わぁ!すごく綺麗ですね」


思った感想を述べる。すると座りなおしてぶつかる視線。


「!、えっと、あ、ありがとうございました。失礼します!」

「はぁ?」

「っ?」

「だから、なまえはいいんだよ」

「あ、りがとう、ございます?(え、なんで?)」


招かれた場所は彼の特等席でした。
沈黙の彼との時間は不思議と居心地がよかった。