06

強くなりたい、シカマルの傍に居たい……
物心ついた頃からずっと一人ぼっちだったなまえ。こんな気持ちは初めてだった。手には豆が…足には切傷が…でも、そんなこと全然気にならない。シカマルが褒めてくれるそれだけで、力が沸いてくる。


「チャクラ量、チャクラコントロールは上忍レベルじゃねーの?」

「ホントに!?」


息がしんどい。身体中の筋肉や骨が悲鳴をあげる。
…今日も、夜はぐっすりなんだろうな、自分に笑えてくる。生きるってこんなに大変で充実してて楽しかったんだ。


「シカマル!……シカ、マル」

「あ、わりー。そろそろ帰るか」

「…うん」


シカマルのあの目…
その目で私はその夜夢を見た
深く、永い、私の罪の -夢- を



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