05
「す、すげー…」
今は、忍びの基本を修行している。巻物を読んでちゃんと身についているかを見ているのだ。
なまえの放ったクナイは全て的の真ん中を射しており、おまけに影分身もこなしてしまった。それだけしゃなく、風遁、水遁の2つの性質変化も扱う。
「……」
すげーと思う反面疑問も芽生える。
短時間でこのレベルに為れるわけない。誰かに忍びとしての修行をつけてもらっていたとしか考えられない。
「ハァ…ハァ、ハァ……シ、カマルどうだった?」
「あ、あぁ…基本は完璧みてーだな。後は、体力だな」
「んー…体力かぁ…」
なまえについて調べてみるか。だが、なまえは元々異世界からの来た者だ。この世界になまえの資料があるとは考えられねー。
が、しかし、忍びの戦闘をここまでこなせるとなると……
「しょーがねーな…」
シカマルの呟きは空に吸い込まれていった。
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