03

「やだだってば!」


泣きそう、話しも聞いて貰えないなんて…


「グズ、」

「え!ちょっなまえ?」

「…グズ、ふぇ……」

「泣かないでくれってば、俺もシカマルみたいに呼び捨てにして欲しいだけなんだってば…」

「は?」

「あ!出来たら敬語も無しがいいんだってばよ!」

「は?……え?」

「てか、呼び捨てじゃなかったらいやだってば!…俺達、家族だってばよ!」

「……はい!?いゃ、うん!」


へへ、って笑うナルトさん…いや、ナルト。
…か、家族か……


「で?頼みって何なんだってば?」

「あ!」


忘れてしまうところだった。


「何でも言ってくれってばよ!」


ナルトは優しくと言った。


「えっと…私も、木の葉の役に立ちたいの。…私、忍びになりたい!」


一瞬、ナルトは目を見開き驚いたようだったが直ぐにニカッと笑い


「いいってばよ!ただ、直ぐには忍びになれねー分かるだろ?」


コクリと頷く私を見てナルトは、暇がある時に修行つけてくれると約束してくれた。帰りには、忍者についての巻物をどっさりとくれた。


「大体の事ならシカマルの方が教えるの上手いってばよ!シカマルにも言っておくから。それでも、分かんねー事があればいつでも来てくれて構わねーってばよ!」

「ありがとう、ナルト」


家に帰り早速、巻物を広げてみる。
“チャクラ”“印”“性質変化”“形質変化”“基本戦闘”“医療忍術”それぞれの巻物をどんどん読んでいった。




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