05

「本当に、なまえ大丈夫?」

「うん、大丈夫…大分、楽になってきた」


「よかった」と、微笑んでくれるいの。


「……」

「どうしたの?」

「え、いや…あ、ありがとう///」


いのは首を傾ける。なまえは、初めて人に心配して貰えたのだ。いのの思いが自分を“心配”してくれているんだと気づくのに少し時間が掛かった。
暫く2人、夕日を背にして歩く。私がこの世界に来たときもこんな時間と天気だった…でも、違うことが…それは、誰かと…いのと一緒にいること。
突然いのが振り向いた。夕日の光の中には人のシルエットが…だんだんとはっきりしてくる。


「あ!シカマルー!!」

「シカマル」

「よぉ、いの今日は世話かけたな。なまえも要るもん買えたか?」

「あんたの為じゃないんだからね、シカマル!なまえの為なら!しかも、買い物ならいつでも言って!」

「ありがとう、いの」


いのは、なまえの手をとり「また、買い物行くわよ!」と、言ってくれた。
その後は、いのと別れシカマルと2人でシカマルの家まで歩いた。


「シカマル…その格好……」



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