02
シカマルを見送った後、シカマルの幼なじみが迎えに来てくれた。木の葉の里の建物は初めて目にするものばかり。人もたくさんいて大きな里なんだと感じた。
「シカマルと一緒に住むことになるなんて災難ね、なまえ」
「そんなこと無いよ、いの」
私の隣には山中いの、木の葉の忍で、シカマルの幼なじみ。黄色の長い髪を高い位置で一つに結っている。そして、なんと言ってもスタイルが物凄く良い!私には真似できないようなセクシーな服装。いのは、お喋り大好きな女の子らしくて優しい子。こんな私にも優しい。
「それにしても、シカマルが女の子と一緒に……吃驚だわ」
「?」
小さな頃からシカマルのことを知ってる いのは、めんどくさがりな性格のシカマルが女の子と暮らすなんて考えなれない。そして、頭に“?”を浮かべるなまえを見て何となく分かった。
「なまえはどうなのかしらね?」
「何が?」
「ん、こっちの話しよー」
幼なじみとして、気になる。いのは、楽しみが増えたという様子で、なまえにバレないくらいの笑みを浮かべなまえの手を引き歩き出した。
「あ………」
自然に繋がれたなまえといのの手。…人の手ってこんなにあったかかったんだ……
なまえは、自分でも分からないくらいに自然に笑っていた……
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