01

窓から射し込む日の光。
…あれ?雨戸閉め忘れた?
…それに、これは味噌汁の匂い……?

ガバッ

「…そっか」


そうだった、
ここはシカマルの家で、シカマルのベッド。ソファを見れば毛布だけが綺麗に畳まれている。匂いのするキッチンに向かうと、


「お、起きたか。飯食べるだろ?」

「あ、ありがとう。シカマルが作ったの?」

「あぁ、大したもんは作れねぇけど、一応一人暮らしだからな」


今朝のメニューは、豆腐の味噌汁にだし巻き卵……シカマルは料理が上手でした。
…だし巻き卵は、優しい味で、料理は私好みの味付けだった。


「そうだ。今日俺、任務あるんだがその間、なまえは生活に要るもんでも買いに行ったら良いと思って、案内役を俺の幼なじみの奴に頼んだんだ」

「え、でも…私、お金ない、」

「そのくらいナルトが何とかしてくれんだろ」


え、いいのかな?
って思っても、確かに服とか…下着がないのは辛い。ナルトさんのご厚意に甘えることにした。シカマルの幼なじみって誰だろう?お茶を啜りながら考える。


「あ、緑茶…」

「嫌いだったか?」

「ううん、私、緑茶好きなの…」


味付けも好きなお茶も同じ食卓。誰かと朝ごはんを食べることなんて久しぶりだ……
今日は、良いことあるかも。

窓の外は白い雲が青い空を自由に泳いでいた。



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