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「クシナ、全国進出だよ!!!」



走って私に飛びついてきたミナト。私よりも大きな体だけどほんの小さな少年のようにはしゃぐミナト。そりゃ、全国進出っていえばすっごいことだけど、大会は国立競技場で行われる。



「クシナ、応援きてくれる?」



当たり前とまではいかないけどかなり期待の眼差しを向けてくるミナト。ごめんね、私、お金無いから行けないよ…



「あ!因みに先生に話したらクシナの頼みなら交通費や宿泊費奢ってくれるって!特別らしいよ?」

「え、先生って?」



そりゃ、部員でもない私に交通費や宿泊費を奢ってくれるなんて特別だろう。でも、そんなことをしてくれる先生なんて…



「顧問だよ!自来也先生!」

「え!自来也先生ってサッカー部の顧問だったの?」



意外と俊敏な動きするんだよ?と、さりげに酷いミナト。



「……ミナトの応援行きたいし、自来也先生に頼もうかな?」

「やったー!!!」



私を抱き上げて大喜びのミナト。そりゃ、放課後で教室に誰もいないからって恥ずかしすぎる!



「ミナト!!恥ずかしいってばね!」

「あ、ごめんごめん」



ゆっくりと床に足がつき自分の足で立つ。…私重かったんじゃないの?ミナトの腰大丈夫だった?



「俺、めちゃ頑張るよ!クシナに俺のカッコイイ姿見てもらいたいからね?」

「ん、///」



ミナトが頑張るなら…私は精一杯応援するよ。誰にも負けないくらいミナトを呼ぶね。

これを誰に誓おうかな?
よし、サッカーの神様に誓おう!